「向こう10年、チームの“エンジンルーム”は安泰だ」 アメリカツアー中のバルセロナ、20歳&17歳の若手MFが躍動でファン興奮! 「もはやアンカーの補強は必要ない」
この急転直下の事態を、『スポルト』紙のトニ・フアンマルティ記者は、「もはやアンカーの補強は必要ないということだ。つい最近までは、クラブがこのポジションを補強しないのは許されない行為とされていた。しかし今やそれは時代遅れの願望となった。カサドとベルナルの2人のMFの見事なパフォーマンスは、ファンの期待値を高め、『向こう10年、チームのエンジンルームは安泰だ』と主張する者さえいる」と歓迎する。 『ムンド・デポルティボ』紙も、「スポーツディレクターのデコとフリック監督は、アメリカツアーをカサドとベルナルが強豪相手にどこまで通用するかをチェックする場として捉えており、彼らはそのテストに合格した。この結果を受けて、クラブはアンカーの獲得を見送る方向に傾きつつある」と伝えている。 そんな中、契約を1年延長するという合意書を盾に移籍話を封印していたセルジ・ロベルトは新天地探しを始めたと伝えられ、そしてオリオル・ロメウのレンタルでのジローナ復帰が決定した。 大手ラジオ局『オンダ・セロ』でバルサ戦の実況を担当するアルフレド・マルティネス氏は、『スポルト』紙のコラムで「今、2人(カサドとベルナル)の起用について待望論が高まっている。しかし彼らを起用して困難な状況が訪れた時、執拗に起用を訴えていた連中は、『まだバルサのレベルには達していない』と批判する側に回る。2人が周囲の期待に振り回され、燃え尽きてしまわないように、起用には慎重になるべきだ」と釘を刺すが、ファンの期待は高まるばかりだ。 様々なメディアに出演、寄稿しながら、バルサを追い続けるダビド・ベルナベウ記者が『スポルト』紙のコラムでそのファンの気持ちを代弁する。「フリック監督にひとつ質問がある。あなたは2人をラ・リーガ開幕戦のバレンシア戦で起用するのか、それとも起用を見送るのか。このままアピールし続けられれば、何の疑いもないはずだ」 文●下村正幸
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