【F1】特別なヘルメットで『400戦』金字塔祝福 アロンソ「結果は残念だったけど…多くの人々から、たくさんの愛情あふれるメッセージ」
◇尾張正博のギョロ目でチェック アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが、27日のメキシコGPでF1エントリー400戦の大記録を達成した。2001年に19歳でミナルディからF1デビュー。2度のワールドチャンピオン、32回の優勝、106回の表彰台と輝かしいキャリアを歩んできた。 アロンソにヘルメットを提供している「Bell」社は、記念すべきレースに向けて特別版を制作した。ゴールドを基調とし、初ポールポジション、初表彰台、初優勝、初タイトルなど、アロンソにとって忘れられない「40」のレースの写真をちりばめた。 当日のレース前、アロンソはグリッド上でエンジニアと戦略を確認すると、そのスペシャルヘルメットにそっと手をやった。しっかり気持ちを込めてからかぶり、コックピットに乗り込んだ。 13番グリッドからスタート直後の混乱をうまく潜り抜け、1つポジションを上げて12番手で1周目のコントロールラインを通過。その後も入賞を目指して快調な走りを披露していたが、15周目に自らピットインしてリタイアした。エルマノスロドリゲスサーキットは標高が高く、冷却に厳しいことが影響してか、ブレーキがオーバーヒートを起こしてしまったのだ。 「結果は残念だったけど、今週末は多くの人々から、たくさんの愛情あふれるメッセージや敬意を受け取ることができた。デビューした当時に僕を応援してくれていた人々、彼らの子供たちが今ではF1を見て、僕を応援してくれている。とても素晴らしいことだ」 史上最多のF1エントリー数を更新し続けるアロンソは、今年の春にアストンマーティンと複数年契約を結んでいる。43歳になったレジェンドの挑戦は、まだまだ続く。(尾張正博=F1ジャーナリスト)
中日スポーツ