「“物流の大動脈”を止めることを躊躇した…」 そのときドカ雪が 去年の“28時間立ち往生”の反省はなぜ生かされなかったのか
今回もWEB会議で、顔の見える関係で情報共有はしていました。今回、状況を見て判断して通行止めを決める、これが通常のパターンなんですね。今回どのように判断したかというと「予防的通行止め」を実は事前にする予定だったんですね。ところが状況を見て「いや、そこまで雪はないんじゃないのか」ということで、この「予防的通行止め」を取りやめたそうなんです。 そうしたら突然、“想定外の大雪”が降ってきたということなんですよね。 (夏目キャスター) 今回は、岐阜県内で立ち往生が発生した。去年は三重県のエリアだったということで、NEXCO中日本が協議するこの相手の自治体が、違ったっていうのも、何かひとつ原因になっていたりするのではないでしょうか。 (大石アンカーマン) 「そうですね、西成教授は『地域によって判断が異なる場合も有り得るのではないか』という言い方もしていました。今回、先ほどお伝えした通り、4者による協議ということだったんですけれども、やっぱりそれぞれが、何らかの判断基準を持っていて、その意思統一をするのが難しいのではないかということを言っていました。 (夏目キャスター) 最近新幹線などは、比較的早い段階で「計画運休」などを発表するようになりましたよね。 (大石アンカーマン) そうですね。あれは「人流」を止めるということなんですけれども、今回止めるのは「物流」なんです。そこがポイントだと東京大学の西成教授は言っています。 ■必要なのは「科学的な“数字”の判断基準」 (大石アンカーマン) 高速道路は“物流の大動脈”なんだ「物流を止めたくない」という意識が働いているのではないかということなんですね。やはり物流を止めてしまいますと、社会へ与える影響が非常に大きくなってしまうので、根底に「物流を止めたくない」という思いがあって、今回、予防的通行止めを考えていたのに、取りやめてしまったのではないか、ここにつながってくるのではないかと。
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