スペイン国王、泥投げられる 洪水被災地訪問で
【AFP=時事】スペインの国王フェリペ6世(King Felipe VI)は3日、豪雨に伴う洪水で210人超が犠牲になった東部バレンシア(Valencia)自治州を訪れた。災害対応に激怒する地元住民から、泥や侮辱の言葉を投げつけられる場面もあった。 【写真】被災地を訪れ、住民と抱き合うフェリペ6世 フェリペ6世はレティシア王妃(Queen Letizia)、ペドロ・サンチェス(Pedro Sanchez)首相とともに、先月29日の洪水で70人以上が死亡したバレンシア州パイポルタ(Paiporta)を訪問。 国王と王妃は住民が投げた泥を顔や服に受けながらも、激怒する群衆をなだめようと試みた。洪水では少なくとも217人が死亡、多くの人が依然行方不明となっており、住民は災害対応への怒りをあらわにした。 国王と王妃はパイポルタの危機管理センターも視察。群衆が「殺人者」と叫ぶなどしたため、警備員は国王らに泥が当たらないように傘で守った。 国王は後に、スペインは壊滅的な被害を受けた人々の「怒りといらだち」を理解しなければならないとコメント。ソーシャルメディアに投稿した動画の中で、「希望と、国家が完全な形で存在しているという保証」を被災者に与えるよう呼びかけた。【翻訳編集】 AFPBB News