【新日本】メルセデス・モネが3冠王者に「新目標は東京ドームのメイン」白川とのW王座戦で勝利
<新日本プロレス:WRESTLE DYNASTY大会>◇5日◇東京ドーム 新日本が管轄するSTRONG女子王者メルセデス・モネ(32=AEW)が「3冠王者」となった。 RPW統一ブリティッシュ女子王者白川未奈(37=スターダム)とのダブル王座戦に臨み、モネメーカー(変形DDT)で顔面をたたきつけ、フォール勝ち。モネは「本当に夢がかなったなんて信じられない」と感慨深げ。2年前の東京ドーム大会に登場したが、試合はなかった。13歳からあこがれていた夢の1・4東京ドームのマットでベルトをまとめた。 「(2年前に)空を見上げ絶対にこの場所で試合すると誓った。それがかなった」と満面の笑みを浮かべたモネは右ヒザを引きずっていた。白川得意のヒザへの集中攻撃を受け、何度も足4の字固めに絞められた。相手得意のインプラントDDT、ボディーボムと攻め込まれながらも、雪崩式ダブルニー、バッククラッカーで反撃。両者が得意技を仕掛けようと交錯する中、一瞬の隙を突いたモネメーカーで3カウントを奪った。 モネの目の前には4本のベルトがあった。白川戦で懸けられた2本のベルトに加え、所属先AEWで保持するTBS王座、そして白川が保持していた活動休止中の団体SWEサウスサイド女子王座のベルトだ。モネは「獲得したベルトが4つになっていた。まだここで自分の気持ちを言葉にするのは難しい。私の心がのぞければいいのに」とちゃめっ気たっぷりの笑顔を浮かべた。 リングを離れれば、白川とは旧知の友人だ。18年に初来日したモネの最初の友人と言えるのが白川だったという。「東京でショッピングに行ったり、食事を一緒にしたこと。本当に感謝している」と前日会見でも口にしていた関係にあるそれでも22年5月のWWE離脱により、一時的にリングから離れた時期もあり「しばらく自分がどこに進むべきかわからない時期もあったが、自分の心に従ってきた」と自ら道を切り開いてきた自負を口にした。 WWE時代はサーシャ・バンクスのリング名で活動し、ロウ、スマックダウン、NXTの女子王座と女子タッグ王座を獲得して女子グランドスラムを達成してきた。ハリウッド映画出演などでも活動し、AEWでTBS王座も保持する2冠王者として25年を迎えた。今や4つのベルトを持つ「女王」となったモネは「私の夢は始まりにすぎない。新たな目標は東京ドームのメインイベントで試合すること。これは女子プロレスラーへの乾杯です。カンパーイ!」と言いながら、おいしそうにシャンパンを飲み干していた。