小池都知事定例会見11月25日(全文2完)豊洲問題、のり弁ののりはがした状態
石原氏への対応について、全国知事会の「23区内に大学をもうつくらないで」という意見について
日本経済新聞:日本経済新聞のモリカワでございます。今、毎日さんが伺った件に続きますが、事案が起きた当時の都知事であった石原慎太郎氏は民間企業でも同様に処分があるのではないかという知事のお言葉で言えば、民間企業と同様、当時の社長、総責任者としての責もあるかと思いますが、石原氏への対応を何かお考えであるのかというのが1点目でございます。 2点目は本当にまったく関係なくてすいません。来週、全国知事会で東京23区に大学をもうつくらないでくれという決議が出るように聞いておりますけれども、人口が集中しているからということもありますが、こういう全国的な都道府県としての意見というものがまとまるようなことについて、何かお考えがあればいただければと思います。 小池:まず最初のご質問でございますけれども、石原知事は以前から、のり弁の、のりの部分を開けば分かるんだよということをおっしゃっておられます。それについて、のりをはがす状況にようやくできましたので、それをよくチェックさせていただきたいと、このように思っております。そしてまた、これまでのご発言等々、最近のご発言も含めてでありますけれども、そこはやはりそのときに長でいらしたわけでございますから、普通のリーダーであるならば、その辺はよくご理解されておられるのではないかと思います、その責について。 それから2つ目の全国知事会で取り上げられるであろう課題といたしまして、緊急決議の形だというふうに伺っておりますが、大学学部の新増設を23区内で抑制するようにということでございます。大学はもちろん学術研究、そして人材の養成など自由な発展、自由なそれぞれの校風の中において、そういったことを担ってこられたわけでございます。ある意味、最近の大学の世界ランキングなども考えますと、これは駄目、あれは駄目というよりは、より自由な形で、そしてまた国際競争力を付ける、各大学の自由な努力があってこそではないかと考えておりますので、大学の経営そのものにも大きな影響を及ぼすような、そういう決議ではないかと懸念をするところでございます。 地方創生の観点からということでございますが、地方の大学を振興して、より一層、魅力を高めていくということが重要かと思います。私の大変、親しかった知人で、地方の大学を大変な国際競争力のある大学に育てられた方もおられます。そういったことを、それぞれが研鑽して、そしてまた次代を担う学生さんたちを育てていくというのは、まさしく、どこの場所にあるかではなくて、その学校のその方針、教育カリキュラムなどなど、そういった点ではないかと思っておりますので、このように東京対地方といったような構図には当てはまらない事案ではないかと、このように考えておりますので、その点については今回の緊急決議については是とするものではございません。じゃあ。