不倫報道で立教大監督を解任、上野裕一郎が初めて明かす真相「本当に申し訳ない…」「ただ、カラダの関係はない」「職を失ってハローワークに」
楽になった方がいいかなと思うことも
「夜、酒を飲みながら一人になって考えると、つら過ぎて、気持ち悪くなったり、涙が止まらなくなったりしました。もう陸上ができないだろうし、僕を信頼してくれたみんなを裏切り本当に申し訳ない気持ちでいっぱいで、楽になった方がいいかなと思うこともありました」 この頃、上野は追い詰められていた。大事な家族を失いかけていたのだ。女子部員との不適切な行動はもちろん、3人の子どもの父親としての自覚と責任が欠けた行動は、どれほど妻を落胆させ、傷つけたことか。しかも、最初に謝るべきは妻であるはずなのに、上野はそれを怠った。
妻との信頼関係が崩れたのは自分の責任
「真っ先に妻に謝罪すべきなのに、僕はいかなかったし、できなかった。週刊誌の直撃をうけて、気が動転してしまって、謝罪するタイミングや順番を間違えてしまい、どうしたらいいのか分からなくなったんです。相手の女子部員は僕の妻に謝りたいと言ったんですけど、それを含めて学生への謝罪などすべて総監督に止められてしまいました。でも、そこで自分が判断して、もっと本気で動いていればよかったんです。妻には、きちんと謝るべきだった。すべて後手に回り、妻との信頼関係が崩れたのは自分の責任です」 上野は、子どもたちが学校でいじめられないか、心配したが、学校で変なこと言われないように、いじめられないようにしっかりとケアされていることを聞いて安心した。また、ママ友たちにもケアをしてもらっていたという。 「もう、いろんな人に助けてもらって……申し訳ない気持ちと感謝でいっぱいでした」 上野は神妙な表情で、そう言った。
記者が感じた「なぜ」
多くの人を巻き込み、大きな騒動に発展したが、そもそもなぜ女子部員と深い関係に陥ってしまったのか。上野は監督として「部内恋愛」を禁止していた。自分がルールを破れば部内の秩序が成り立たなくなるのは分かっていたはずだ。人を好きになるのは理性では止められない部分があるが、既婚者であり、3人の子の父親である。また、上野には監督という立場があり、箱根駅伝に出場させる責任があった。 なぜ、という疑問が拭いきれなかった。 「最初、部内でルールを破った部員がいて、それを注意したことで相手に逆恨みをされたようで、その相談を受けたりしていたんです。そのことを含め、いろんなことが起きる中、ルール厳守を口酸っぱく言っていた監督である自分が、そのルールを破ってしまいました」 気持ちを抑えることができなかったのかと問うと、「すいません」と上野は、頭を下げた。
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