45周年の”アニキ”水木一郎、50周年のウルトラマン主題歌を歌う喜びを語る
初のウルトラマンテレビシリーズの主題歌、大抜擢の理由を分析すると?
僕は今の子どもたちにもアニメソングの魅力を知ってもらうために、なるべくテレビのバラエティー番組に出て、赤いマフラーなびかせて「ゼーット」飛ばしているんです。たとえ、「何だあいつは?」なんて思われたりしても、それをきっかけにアニメソングに興味を持ってくれるならいいんです。これ、子どもにすごいウケるんですよ。これで新番組があったらいいな、と思っていたときにウルトラマンの主題歌の話が来たんです。 当然子どもも観るし、その親も観るし、そのまた親も観るから、3世代の人たちが観てくれる。こうやって取材を受けているときにも、インタビュアーの人たちが、小さいときに観ていてくれた、聴いていてくれたって言ってくれるのがうれしいんです。それで今でも新しい番組を歌っている、まだまだ旬でいられる、それがすごくうれしくて。きっと、僕の歌を聴いて育ったみなさんも一緒に喜んでくれていると思います。 50周年の一番新しい番組ですよ、記念すべき番組ですよ。これだけ大きなプロジェクトにもなれば、もっとほかの人に歌わせようという動きだってあっておかしくないですよ。ところが、アニソンを45年も歌っている水木一郎に白羽の矢が立った。その僕が実はウルトラマンのテレビ主題歌は初めて担当するというのもおもしろいよね。ウルトラマンのシリーズは、伝統を大事にしながら新しいものを取り入れていく姿勢があって、そういうところで合致したのかもしれないです。『ウルトラマンオーブ』は新しいウルトラマンが歴代ウルトラマンの力を借りて強くなっていくというストーリー。最近のウルトラマンソングを歌っている若いユニットの”ボイジャー”と、かつて劇場版のウルトラマンソングなどを歌った経験のあるアニソン45周年の僕とがコラボするというのも、ウルトラマンオーブの設定と重なって見えるところがあります。 アルバムのジャケットでは、ウルトラマンとオーブの力を借りて、僕自身もいつもよりカッコよく見えるでしょう。ジャケット撮影では「ゼーット!」は封印して、新しい水木一郎を出してみました。