今年も「ラ」の付く馬強し、締めのホープフルステークスは… 井崎脩五郎のおもしろ競馬学
今年も「ラ」の字なのか。 12月28日(土)に行われる、JRA今年ラストのGⅠレース、ホープフルSのことである。 じつは、このレース、ここ3年続けて名前のなかに「ラ」の字を持つ馬が勝っているのだ。 優勝馬 2021年 キラーアビリティ 2022年 ドゥラエレーデ 2023年 レガレイラ だけど、「二度あることは三度ある」というのはよく聞くが、「三度あることは四度ある」とは、聞いたことがないもんなあ。 そろそろ、今年で「ラ」の字は途切れるかもと思っていたら、競馬風俗研究家の立川末広が、こんなことを言う。 「いくら何でも、もうそろそろダメだろうと思ったときこそ、じつは強気に攻めろ。そういう格言があるでしょ」 「ああ、相場の格言な」 例の、「もうは未(ま)だなり、未(ま)だはもうなり」である。もう限界だろうと思っていると、限界を超えて事が続くという格言。 「ラ」の字の4年連続の優勝はないだろうという観測が出ている今年こそ、強気に「ラ」の字で攻めろと立川末広は言う。 そういえば、今年、もうダメだろうと言われていたトランプさんが、米大統領選で復活当選。今年も「ラ」の字強しか。 ホープフルSがGⅠに格上げされたのが2017年。 それ以降の優勝馬7頭を、勝ち時計の速い順に並べたら、最も速い2分00秒2で勝ったレガレイラだけが関東馬。 やはり、ハイレベル戦になると、地元(関東)の利が生きるということなのだろう。関西から運ばれてきて、速い時計の決着に対応するのは、なかなか大変なのだ。 逆に言うと、速い時計の決着になったときに、それに対応して優勝してみせる関西馬が出現したら、文句なし、大器出現と言っていいように思う。(競馬コラムニスト)