V候補アルゼンチン、106分に同点弾→2時間中断→得点取り消しで敗北…“狂気のサーカス”に英雄メッシも思わず反応【パリ五輪】
「この大会はオリンピックで、近所の大会ではない」
あまりのカオスに、あのリオネル・メッシも黙っていられなかった。 パリ五輪の男子サッカー競技が現地時間7月24日に開幕。グループDでは日本がパラグアイに5-0で大勝した一方、グループBでは優勝候補のアルゼンチンがモロッコに敗れる波乱が起きた。しかも、サッカー史に残るドタバタ展開となった。 【画像】複数のモロッコファンが乱入し大混乱 アルゼンチンは1-2で迎えた90+16分、クリスティアン・メディナがネットを揺らす。すると、モロッコのサポーターがピッチになだれ込み、収拾がつかない事態に。試合は中断され、2時間後に無観客で再開されたのだが、VARチェックの末に同点弾はオフサイドで無効になり、3分間プレーした後、1-2での負けが確定したのだ。 ハビエル・マスチェラーノ監督は「私たちの住居は侵入され、多くのものが盗まれた」「この大会はオリンピックで、近所の大会ではない。こんなサーカスは人生で見たことがない」などと不満をぶちまけるなか、アルゼンチンの英雄メッシもインスタグラムのストーリーで反応した。 史上最多8度のバロンドール受賞を誇り、パリ五輪開幕前に母国をコパ・アメリカ連覇に導いた37歳は、目を丸くした顔文字を添え、たった一言「Insolito」と綴った。スペイン語で「珍しい」「異例」といった意味で、「信じられない」と驚愕しているようだ。 オーバーエイジとして、いずれもカタール・ワールドカップの優勝メンバーのフリアン・アルバレス、ニコラス・オタメンディ、ヘロニモ・ルジを呼び、本気で金メダルを目ざすアルゼンチンは、ここから立て直せるか。 怒りを力に変え、サーカスはサーカスでも世界最高峰のパフォーマンスで魅了したい。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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