（ブルームバーグ）： 中国人民銀行（中央銀行）が一部の地方金融機関に対し、リスクを軽減するために超長期債への投資を抑制するよう促している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

少なくとも２つの東部の省で市中銀行と農村商業銀行がここ数週間、そうした証券への大きなエクスポージャーを避けるよう指示されたと、同関係者は語った。情報が公になっていないことを理由に匿名で述べた。

人民銀の支店からの指導により、これら地銀は保有債券のデュレーションおよびレバレッジを縮小するよう求められたという。

人民銀は、長期国債の相場上昇を抑制する取り組みを強化し、市場価格と経済見通しとのミスマッチを是正する意向を示唆している。今回の指示は、今月初めに農村部の金融機関に対し、超長期債へのエクスポージャーを制限するよう指導したのに続くものだ。

市場はこうしたメッセージに反応し、ソブリン債は売られている。投資家はまた、反発する中国株の上値を追うため資金を動かしている。中国の30年債利回りは29日に2.59％を上回り、２カ月余りぶりの高水準を付ける方向。10年債利回りは、日曜日の取引を含む過去３セッションで10ベーシスポイント（ｂｐ、１ｂｐ＝0.01％）余り上昇している。

人民銀にコメントを求めたが、現時点で返答はない。

原題：PBOC Expands Warning on Bond Investments to Regional Banks（抜粋）

(c)2024 Bloomberg L.P.