自分用にもお土産用にも! 創業43年の台北の名店で選ぶ種類豊富な台湾茶と手ごろな茶菓子
人気が高いおすすめの茶葉3選
◆金萱烏龍茶 100g350~650元 ◆貴妃蜜香烏龍茶 100g450元 ◆紅玉紅茶 100g650元 まずは、台湾を代表する茶所、阿里山で栽培されている「金萱烏龍茶」。これは発酵の程度が軽く、ミルクのような香りをもつことで知られています。ここで扱っているのは自然な甘味が感じられる製法で、爽やかな風味が愛されています。 「貴妃蜜香烏龍茶」は、1999年に発生した921大地震(台湾中部大地震)がきっかけで生まれた品種です。台湾中部の南投県にある鹿谷は凍頂烏龍茶で知られていますが、ここは地震で大きな被害を受けました。管理が行き届かなかった茶畑には大量のウンカが発生し茶葉が被害を受けましたが、この茶葉を利用して東方美人茶の製法を応用してみたところ、ライチやドライリュウガンのような香りがするお茶が誕生したといわれています。名前はライチを愛した楊貴妃に由来します。店では鹿谷よりも海抜の高い杉林渓で生産されているものを扱っており、フルーティーな香りに驚かされるはずです。 「紅玉紅茶」は、南投県の風光明媚な日月潭周辺で栽培されている紅茶です。この一帯では日本統治時代から紅茶の栽培が行われてきましたが、戦後は海外の安価な紅茶との競争力に勝てず、長らく低迷していました。その後、921大地震をきっかけに地場産業の復興策として生まれたのが「紅玉紅茶」です。ミントのような香りとまろやかな風味で、渋みが感じられないのが特色です。ミルクや砂糖は一切不要で、ストレートのまま美味しくいただけます。
ここ数年、注目を集めている紅茶のような烏龍茶「紅烏龍茶」
◆丹蜜烏龍茶 100g550元~ ◆台東紅烏龍茶 100g800元~ 紅烏龍茶は台湾南東部、台東県鹿野が産地で、十数年前に誕生した比較的新しい製法です。烏龍茶が半発酵であるのに対して、紅烏龍茶は紅茶と同じく完全発酵なのが特色。ルビーのような美しい色合いで、烏龍茶の爽やかさと紅茶の芳醇さがミックスされています。 現在は、台東県以外でも南投県の杉林渓や梨山といった標高が高い場所でも生産されており、店では台東産と区別するため、「丹蜜烏龍茶」(高山紅茶)と独自に名前を付けています。 同じ製法であっても産地によって味わいや香りは異なり、「丹蜜烏龍茶」のほうが甘さがよりはっきりしている印象です。好みによって選んでみましょう。