「被災者元気づける」 利家公・石原良純さん、お松の方・北乃きいさん
●25年の百万石行列へ抱負 来年6月6~8日に開催される第74回金沢百万石まつり(北國新聞社特別協力)のメイン行事「百万石行列」で、加賀藩祖前田利家公役を務める俳優の石原良純さん(62)、お松の方役を務める俳優の北乃きいさん(33)が11日、都内で会見した。2人は地震と豪雨の被害を受けた能登に思いを寄せ「被災された方々も元気づけられる祭りにしたい」と意気込んだ。 石原さんは利家公に選ばれたことについて「歴史に生き残った人物を演じられて大変光栄」と笑みを浮かべた。加賀百万石の礎を築いた利家公のイメージについては「武の人」と表現。「私の年齢を見れば晩年の利家かな」と話した。9月に被災地支援で志賀町を訪れたことに触れ「僕たちは忘れないことが大事」と表情を引き締めた。 北乃さんは「お祭りに出てみたいと思っていたので、皆さんと触れ合うのがすごく楽しみ」と喜びを語った。金沢に住む遠戚から手紙と記事が送られてきたといい「親戚が金沢に住んでいるのを知らなくて新しい発見もあった」と笑顔を見せた。 家族のために自ら江戸で人質となることを選んだお松の方には「明るくて気さくなイメージ」を持っているとし、「自分らしく、自分が感じ取ったお松の方を演じたい」と意欲を述べた。 百万石行列と入城祝祭はまつり2日目の7日に行われる。百万石行列では、能登半島地震からの復興を後押しするため、能登のキリコ巡行を検討している。初日は浅野川で「加賀友禅燈(とう)ろう流し」が3年ぶりに開催される。