どうしてスカートはいたらダメなの? 4歳長男の告白を受け止めた母「どんなあなたでも好きだよ」―子どもの“LGBTQ+” 試行錯誤の教育現場と進まぬ大人の理解
カミングアウトから5年 小学3年生になったいま
2023年6月。樹さんは3歳から伸ばし続けた髪を切った。医療用ウィッグの素材として提供するためだ。9歳になり心も成長した。「髪がない人にあげたい」。樹さんの思いはまっすぐだ。 そして、自分自身がトランスジェンダーだと明かすことに迷いは感じられない。 「トランスジェンダーが周りにたくさんいることを知ってほしい。一人じゃないよって伝えたい」(樹さん) 優子さんも同じ思いだ。LGBTQ+の子どもを持つ親の相談に応じ始めた。2か月に1度、人づてに優子さんを知った親たちが集まる。 「自分の子どもがLGBTQ+だと知ったら悩むのは当たり前。一人じゃない。不安に思っているのはあなただけじゃない」(優子さん) LGBTQ+は特別ではない。だが、配慮が必要なこともある。親子の思いは、子どものLGBTQ+がいることを知ってもらうこと。すべての子どもたちが、自分らしく生きられる世の中になることを願っている。 この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースによる共同連携企画です。日本国内で10人に1人と言われているLGBTQ+(性的少数者)。4歳で自認した子どもと母親を通じて、現状を見つめました。
北海道ニュースUHB