その「寝なくても大丈夫」は勘違いかも!? "睡眠負債"が引き起こす「怖すぎる現象」を日本人専門家が解説
睡眠の役割は、ただ休むだけではない。明日、よりよく活動するため!
人間が眠るのは、体と脳を休めるため。それは、回復するだけでなく、よりよく活動するための積極的な休息だ。交感神経を休めて、副交感神経が優位になることで、自律神経を整える。不必要な記憶を消去し、必要な記憶を定着させ、記憶に付箋を付けて整理整頓する。これにより、物事の的確な判断、ひらめきなど、脳の活動がよりよいものになる。また、いらない記憶を消去することでストレス解消になる。 連続稼働が苦手な脳が休息できる唯一の時間が眠っているとき。人間らしさを司る脳の前頭連合野の休息時間が短いと、他人を思いやるとか、自らを反省する、空気を読むなど人間らしい行動ができなくなる。実は睡眠不足はあらゆることに影響を及ぼしている。
睡眠時間が少ないとなにが起こる?
体への影響 肌老化の加速(シミ、しわ、たるみなど) 太りやすくなる 生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症等)になりやすくなる 便秘になる むくむ 疲れがとれない ケガが治りにくい 免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる アレルギーを引き起こしやすくなる 脳(メンタル)への影響 感情制御機能の低下(キレやすくなる) 論理的思考能力や創造性の低下 集中力・注意維持・意欲の低下 記憶・学習能力の低下 認知機能の低下 気分のうつ傾向 精神的ストレスの蓄積 空気が読めない 自己評価の低下 不必要な行動に対する抑制機能の低下(深夜に甘いものやジャンキーなものを食べるなど) アルツハイマー型認知症のリスク 睡眠不足であることの自覚もなくなる
Harper's BAZAAR JP