高学歴高収入夫の「お金問題」、地元の同級生が選挙に出馬し明らかになった”疑惑”
地元の選挙応援のために時間とお金を…
今回の依頼者・由紀子さんは東京都郊外に住む45歳。15歳と13歳の娘がおり、二人とも私立中学校に通っています。長く専業主婦をしてきましたが、最近パートで塾の仕事をするようになりました。 「これから娘たちのお金がかかるのに、夫が浪費したり、友達の選挙応援にのめり込んだせいで、貯金は減る一方なんです」 これまでに私は選挙がらみの浮気調査を多数行っていました。ある地方の選挙ボランティアスタッフ同士の不倫の調査をしたことがあるのですが、選挙活動中はボランティア同士の距離が近い。「ここまでやるのか?」と思うほど、すべきことが多岐にわたります。 朝8時から演説する立候補者の近くでビラ配りをし、選挙カーを運転する。選挙事務所で電話をかけ、車が入り込めない場所では、重い拡声器を担いで演説をサポート。立候補者と行動を共にし、トイレも食事も最低限でひたすら「当選」に向けて、無償の活動を続けるのです。 「夫も同じなんですよ。会社の有給も使って、都心から新幹線で2時間程度の地元と往復を重ねています。その往復費用だってバカにならない。娘たちのために1円だって多く貯金したいのに、無責任すぎます」
高収入で高学歴な男性が良かった
まずは、夫とのこれまでについて伺いました。由紀子さんと夫は、16年前に友達の紹介で出会い、結婚したそうです。 「私は専業主婦になりたかったので、高収入で高学歴な男性がよかったんです。とはいえ、私自身もそれなりに資産を持っていました。まず、亡くなった父から都内のマンションと、賃貸用物件を相続していましたし、2千万円近くの貯金もあったんです」 由紀子さんの母は存命で、資産家だそうです。つまり由紀子さんの実家は「太い」。 「だから、それなりの人と結婚して、両親が私たちにさせてくれたような暮らしをしたかったんです。夫は大手広告代理店に勤務しており、当時は都心のマンションに住み、すごくカッコよかったんです。向こうも私のことを好きになってくれて、とんとん拍子で結婚しました」 すぐに娘も授かり、幸せな毎日が続いていたといいます。 「ただ、問題はお金のこと。夫は収入を明らかにしてくれなかったんです。夫が当時所属している部署は派手な遊び人が多く、接待交際費が潤沢に使えました。社交とお酒が大好きな好きの夫は、会社のお金をかなり使っていたようです。それなら、給料を家族のためにくれたっていいのに、15万円しか入れてくれない。“給料明細を見せて”と言ったら、キレられたんです」 お金のこと以外は、夫は優しく、子育てや家事を率先して行うので何の問題もなかったそうです。住居は由紀子さんの持ち家でもあり、家賃収入や実家からの援助もあるので、由紀子さんは夫が収入を隠すことには目をつむり、結婚生活を継続。