《ブラジル》初の大型日本特産展を開催「ふるさといいもの展」12日から=39県から109人が現地で紹介
ブラジル日本都道府県人会連合会の日本祭り(7月12~14日)に合わせ、日本各地の特産品をブラジル企業に紹介する大規模イベント「ふるさといいもの展(Expo Japan)」が初めて開催される。対象はビジネス関係者のみで、招待者しか入れない。ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)、国際協力機構(JICA)、日本農林水産省の主催。在サンパウロ総領事館と在ブラジル大使館が後援し、両国の経済交流を促進を狙う。 日本からは39県から109人がブラジルを訪問し、参加する。日本政府や現地日系企業のブースを含めると、計49ブースが出展。日本酒や焼酎などの酒類、ホタテ、ハマチ、カキなどの魚介類が主となる。 ブラジルからの参加対象は輸入業者や流通業者、レストランなどの企業。3日間で関係者300人の来場を見込む。
同イベントに協力する県連前会長で現在顧問を務める市川利雄さんは「日本から大人数の業者が来て、ブラジル企業関係者らが直接商談できるのは初めての機会」と期待する。 ブラジルでは日本食や日本酒がすでに親しまれているが、「彼らは味付けの繊細さを区別することができない。オリジナル商品を提供することで洗練できる」と日本企業が手掛ける食品を味わうことが、ブラジル社会の食文化をより高めることができると強調。 「今回は企業だけの参加になり、今のところ一般入場者には機会はない。ただ、今回で最後とせず、来年また開催し、一般入場者が販売できるようにしたい」と話している。 現在、ブラジル企業を対象に参加を希望する企業を募っている。市川さんは「申し込み開始が遅かったため、柔軟に対応させていただきます。滅多にない機会なので、ぜひ参加してもらいたい」と呼びかける。 会場は県連日本祭りと同じサンパウロExpoで、Mezanino階。問い合わせはホームページ(https://www.expojapan.com.br/)から。