【福岡ボート(サマータイム)GⅢ企業杯】金児隆太 何としてもA級は守る
<6日・福岡ボート・初日> 金星まであと一歩だった。金児隆太(36)=群馬=は初陣となった初日7R。「進入が甘かった」と4号艇ながら6コースに押し出されたが、大外からまくり差しで迫り、逃げた江夏満に冷や汗をかかせる好ファイト。白星は奪えなかったが、大きな期待を持てる滑り出しを見せた。 機力も上々。今節タッグを組むのは準エース格の43号機で、「ペラを叩き変えて回り足が良くなったし、行き足もいい」と実戦足の良さには太鼓判を押す。「前検に良かった伸びが落ちた」ことはマイナス点だが、原因もプロペラ調整で回り足に比重を置き過ぎたと明らか。伸びの上積みも可能で上限値はまだまだ上だ。 前回の4月西スポ杯では準優でシリーズリーダーの永田啓二を破る大金星で優出。ならば当然、今回も優出は最低ノルマの目標になる。「あの時は(同期の占部)一真がまくってくれて展開が向いただけの他力。今回は自力で優出の枠をつかみたい」 好成績を挙げなければならい理由もある。現在勝率(5月~)は5.47と7期続けてきたA級から陥落のピンチにあるからだ。「今期はボロボロだったけど、何としてもA級は守りたい。いいエンジンを引いているので今節が勝負だと思う」。強豪がひしめく企業杯だが、A級常連の称号を守るためにも一歩も引くわけにはいかない。(森 大輔)