【高校サッカー選手権】"スーパールーキー"MF室田が躍動した大阪学院大高が5発快勝で河南を下し16強入り
10月20日、第103回全国高校サッカー選手権大阪予選の中央トーナメント1回戦がJ-GREEN堺で行われ、大阪学院大高は河南に5-0で勝利し、次戦に駒を進めた。 【フォトギャラリー】河南 vs 大阪学院大高 昨年、プリンス関西2部で7位と健闘しながら降格となってしまった大阪学院大高。1年でのプリンス復帰を期す今年は大阪1部リーグで5節を残し現在首位を走っている。今大会は2次予選2回戦からの登場で三国丘を下し勝ち上がってきた。対する河南は今年、第2回大阪公立高校大会で優勝を果たし、インターハイでは中央トーナメント1回戦で大阪桐蔭に0-1で敗れるも健闘。この選手権でも2試合を勝ち抜き中央トーナメント進出した。 攻撃的な右サイドにFW20小川晴大、左サイドにMF11室田幸哉と2人の1年生を配置した大阪学院大高。序盤から左の室田が積極的に仕掛けチャンスを作る。すると17分、左でパスを受けた室田が「縦を警戒されていたので」とカットインで内に切り込むと、そのまま右足でゴール右にシュートを決めた。 先制を許してしまった河南はその後も耐える時間が続く。それでもGK1野村琉人(3年)がファインセーブを見せ、0-1のまま前半も終盤へ。しかし、大阪学院大高は右の小川晴大の縦突破からPKを獲得。これをFW10寺田琉一(3年)がしっかり沈め追加点。1年生2人の活躍もあり大阪学院大高が2点リードで試合を折り返した。 まずは1点返したい河南。43分にはDFの裏に抜けたFW9大賀悠生(3年)がシュート。これで獲得したCKの跳ね返りをDF16池田翔太朗(2年)がミドルシュート。攻勢に出た河南だったが、この連続シュートも実らず。逆に大阪学院大高が60分にMF14村崎隆豪(2年)の仕掛けから、最後は寺田が蹴り込み3点目。 これで試合を決めた大阪学院大高はその後もFW18オカフォー仁ウィリアム(3年)とMF23時岡蓮(2年)が加点。5-0の快勝で中央トーナメント1回戦を突破した。 見事な先制ゴールでチームを勝利に導いた室田は試合後「(直近の)1部リーグの試合でシュートをいっぱい打ったのに1本も決められなくて、そこから一週間練習してきていい形で決められてよかった」と安堵。1年生で初めての選手権という事で、初めは緊張していたという室田だったが、ゴールも決められたことで、その後は伸び伸びとプレー。自身の能力を存分に発揮した。 小野原明男も「スーパールーキー」と期待する室田。千里丘FC時代は中盤やSBを主戦場にしていたが、「監督やコーチからも、(ボールを)持ったら仕掛けろと言ってくれているので」と花形のWGで11番を背負い躍動した。 そんな室谷に今大会の目標を聞けば「もちろん大阪で優勝して全国に出たい」とキッパリ。今後もこの"スーパールーキー"の活躍に注目だ。 中央トーナメント2回戦に進出した大阪学院大高の次戦の相手は、公立校ながらこの日、プリンス勢の金光大阪を破った摂津に決まった。 (文・写真=会田健司)