「結果を重く受け止めた」はずだったのに!?第三者委員会認定のパワハラを否定…鈴木知事は「コメント控える」を繰り返す
道立江差高等看護学院の男子学生が自殺し、遺族が道を相手取って起こしている裁判で、遺族側が自殺の原因としている教員のパワーハラスメントを道が否定していることがわかりました。 この問題では去年、道の第三者委員会が教員によるパワハラを認定し、自殺についてもパワハラとの「相当因果関係」があったとする報告書をまとめています。これを受け、道は遺族に直接謝罪していました。 しかし、その後、遺族側との示談交渉の中で道が「パワハラと自殺の因果関係は認められない」と主張したため、遺族側が道に対し慰謝料など約9500万円を求める裁判を起こしています。さらに、道は非公開で行われた裁判の準備手続きで「第三者委員会が認定した4件はパワハラに該当しない」という趣旨の書面を提出したことがわかりました。 去年5月の第三者委員会の報告書が出た後には「調査結果を重く受け止める必要がある」「遺族に深くお詫び申し上げる」と話していた鈴木知事ですが、きょうの会見では複数の記者からこの件で質問を受けたものの「現在係争中の案件なのでコメントは控えたい」と繰り返すのみでした。