【優木まおみさんが教えるストレッチ】心と体をゆるめてPMSも緩和
仙骨のゆがみを治し、リラックスのスイッチをONに
――PMSがつらい人は、普段から背骨のいちばん下、お尻の中央部分で骨盤につながる「仙骨」を意識するのがいいのだそう。 優木さん「背中が丸まり、仙骨が後傾して(寝て)いる姿勢は、子宮を圧迫し、機能を低下させる可能性があるのです。この仙骨のゆがみを治し、まっすぐ立たせていくには、お尻とハムストリングスを柔らかくするエクササイズが有効です。私のメソッドでは「スターフィッシュ」と呼んでいます」 【1】マットの上で、片膝を立てて座り、もう片方の膝上に組み、両膝を曲げます。座った状態で、左右の坐骨がマットに均等に当たっている感覚で姿勢を整えましょう。そうすることでお尻の筋肉とハムストリングスが伸ばされます。 頭のてっぺんから上半身を引き上げるようにして、腰とお尻を伸ばします。自分に尻尾があるとしたら、ピンと立たせるように持ち上げるイメージです。倒れていた仙骨と骨盤がぐっと立ち上がってきます。そこから力を抜き、また引き上げる運動を何度か繰り返して、骨盤まわりがほぐれてきたのを感じたら、両手を上げましょう。
【2】両手は上げたまま、上半身を上に組んだ足の方向にゆっくりとひねります。頭だけを動かさず、背骨を回旋させて腰まで連動させましょう。ひねりながら、息を吐いて両手を下ろしてゆきます。肘が上の脚の膝に当たったら、ひねる方向へ少し力を加え、ストレッチを促しましょう。
【3】息を吸いながら下ろした両手を上げ、1のポーズに戻ります。それから反対側の方向へ、2と同じようにして体をひねります。このセットを3回行い、次は脚を逆に組んで、さらに3セット行います。 優木さん「ピラティスはトレーニングなので、続けていくことが当然いいのですが、生理前後のつらい時期にハードすぎる運動は心理的にも肉体的にも難しいですよね。紹介したストレッチとエクササイズは、どちらも日常のなかで気軽に取り入れられるもの。呼吸と姿勢を意識して、体をリラックスした状態に導きましょう」 身体美容家®︎・タレント・モデル 優木まおみ 1980年3月2日生まれ、佐賀県出身。大学在学中に芸能界デビューし、グラビア、キャスター、レポーター、ファッションモデル、コメンテーターなど、マルチに活躍。第2子出産を機にピラティスインストラクターの資格を取得。ピラティスを元に発展させたオリジナルメソッド「マオビクス」を創始。オンラインボディサロンや全国のセミナー、レッスンで指導を行なっている。著書に『マオビクス 背骨から身体を変えるおうちピラティス』(リブレ)など。 撮影/角田航(TRIVAL) 取材・文/久保田梓美 企画・構成/渋谷香菜子