日本ハム・万波中正のグラブのこだわり
【球界ここだけの話】日本ハム・万波中正外野手(24)が5日、兵庫・たつの市にあるONE4ALL社のブランド、ワンオブジアンサーのグラブ工場を訪問。一からグラブの製造過程を見るのは初めてで、見学を終え「今までどんな工程を経て、形になっているか見当もつかなかったので、めちゃくちゃ楽しかった。作る側の方の思いに触れられた。すごくいい経験になりました」と気持ちを新たにした。 【写真】髪を染めた日本ハム・万波「楽しみすぎて髪が赤くなっちゃいました」 パワフルな打撃に注目が集まりがちな万波だが常々「守備でもチームに貢献したい」と語るほど守備への意識は人一倍高い。プロ6年目の昨季は広大な守備範囲と球界を代表する強肩で、両リーグの外野手で最多の11補殺をマークするなど存在感を発揮。同ブランドとのアドバイザリー契約締結1年目で2年連続のゴールデングラブ賞に輝き「(グラブ)メーカーを変えた1年目だったのでゴールデングラブはめちゃくちゃ取りたかった。ワンの人たちに対してのゴールデングラブというところで思いが強かったので、取れてよかったです」と声を張った。 グラブへのこだわりも人一倍強い。工場見学では「抽象的な表現しかできないですけど、手(の感覚)で言うと汗ばんでもないし、乾いてもいない中間ぐらい。皮にコシがあって粘りがある感じ」としっくりくる皮の好みを伝えた。形は「高校2年のときからずっと同じ」という元日本ハムの糸井嘉男モデル。「極論、グラブがめちゃくちゃ大きいと何でも取れる」と「(他のポジションのグラブと比べても大きい)外野手用の中でもマックスの大きさ」という〝ビッググラブ〟を使いこなしている。 同ブランドは日米通算170勝を挙げた松坂大輔氏(44)の弟、恭平氏(42)が2023年に立ち上げた新興ブランド。万波も「ゴールデングラブ賞もレギュラーで出られている限りはずっと取り続けたい。取れれば当然、使っている道具にも注目が集まると思う。(ワンオブジアンサーと)一緒に高いところまでいければ」と呼応する。まだまだ駆け上がるスター街道。最高の〝相棒〟とともにドリームをつかんでいく。(加藤次郎)