アップデート投入でGT300予選を制圧! 88号車JLOCランボルギーニに取り付けられたパーツとは
富士スピードウェイで行なわれたスーパーGT第2戦の予選では、88号車JLOC Lamborghini GT3がGT300クラスで圧倒的な速さを見せてポールポジションを獲得した。その裏には、アップデートパーツが投入されたことも一因としてあるようだ。 【リザルト】スーパーGT第2戦富士:予選結果 昨年ウラカン GT3を“Evo2”パッケージにアップデートした88号車は、最終戦で優勝してランキング8位に。今季も小暮卓史、元嶋佑弥のコンビでシーズンに臨んでいるが、第2戦富士の予選では他を寄せ付けないパフォーマンスを発揮した。Q1、Q2(アッパー16)ともに最速タイムをマークし、文句なしのポールポジションを獲得したのだ。 そんな88号車は今回の富士戦に向けて、アップデートパーツを新たに取り付けていた。これは則竹功雄チーム代表が自ら、イタリアの本部から届いたパーツを空港まで取りに向かい、メカニックが遅くまで懸命な作業をした結果、実現したアップデートだという。 アップデートされたのはボンネット。整流のフィンが追加されており、これによってラジエターから来る熱を逃し、ルーフにある吸気口にできる限り冷たい空気を送ってエンジンの吸気温度を下げ、パワーダウンを防ぐ効果があるという。元嶋は記者会見の中でアップデートについて次のように説明した。 「ボンネットのエアが抜けるところにフィンがついています」 「元々そこにはフィンがなくて、ラジエーターからの空気がまっすぐ(ルーフに)抜けていました。 「Evo2になって吸気が天井にあるんですけど、ラジエーターの熱を全部吸っちゃっていました。だからEvo1に比べても全然(吸気)温度が高くなっていました。昨年の最終戦は気温が低かったので大丈夫だったんですけど、今年の開幕戦岡山ではそこの温度が高かったです」 「それで今回、新しくボンネットの中に空気を外側に逃がすような形状のフィンが付きました。それをつけただけなんですけど、吸気温度も下がりました。何より車内が涼しくなったのがいいですね。今まで車内に熱しか入ってこなくて、ものすごい暑かったんですけど(笑)。今回は車内にも風が入ってきて、ドライバーも快適に走れています」
戎井健一郎
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