安芸高田市長・石丸伸二氏登場!市議会との対立の裏にある2つの狙いとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2023年12月26日に公開された動画ではゲストに安芸高田市長の石丸伸二氏をお招きし、市議会と応酬を繰り広げる狙いについて語っていただきました。 石丸氏の狙いとその効果とは? 【このトピックのポイント】 ・二元代表制の地方政治で首長と議会が対立するのは普通のことであり本来の姿 ・市議会との対立を発信することは市の生き残り戦略の一環 ・安芸高田市の魅力は「毛利元就」「神楽」「サンフレッチェ広島」
石丸氏のプロフィールは以下の通りです。 市長就任前は三菱UFJ銀行に勤めていた石丸氏。アナリストとして初代ニューヨーク駐在に赴任し、年間100日近くは出張という多忙なスケジュールでアメリカ大陸各国の経済を分析・予測していたとのことです。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして石丸氏に回答していただきました。
議会と争うメリット・デメリットは?
石丸氏と言えば、安芸高田市で市議会と激しく対立している市長としてご存じの方も多いのではないでしょうか。 そのような姿勢の狙いとして、石丸氏は2つのポイントに言及します。 1つは二元代表制の本来の姿を市民、ひいては全国民に理解してほしいということです。地方政治は首長と議会議員をそれぞれ選挙で選ぶ二元代表制が敷かれており、石丸氏は「そもそもが構造としては対立している」とコメント。 対立しているからこそ対話や議論が生まれ、よりよい政策作りにつながるとし「それに気づいてもらうためにあえて目立つ形で発信している」と語りました。
もう1つは安芸高田市の知名度を上げること。市議会との対立を発信することで話題性が生まれ、安芸高田市が認知されることで市の活力につなげる狙いがあるとのことです。 石丸氏「それしかこの規模の自治体が生き残る道はないなと思ったので、市の生き残り戦略の1つとして使っています」 石丸市政と安芸高田市議会の対立構造が注目されるようになったきっかけは、市議の居眠り問題でした。石丸氏は2020年8月の市長就任後、9月の初めての議会でいびきをかいて居眠りをしている市議を発見。 かねてから市の生き残り戦略を考える中で「これだ!」とひらめくものがあったとのこと。これを最大限活用しようという石丸氏の意図的なものがあったようです。 その影響もあって、現在安芸高田市議会の定例会の傍聴席は満席になり、市外・県外からも人が来るそうです。ライブ配信の同時接続者数は2000から3000になり、地方議会では異例の数字を叩き出すようになりました。 石丸氏「ある意味今は日本の1700の自治体においてナンバーワンでオンリーワンの存在になれました。今日のようなお話もいただけて、かなり有効活用できてるんじゃないかと思います」