親に比較された経験あり5割以上…小中学生のホンネは? 家庭・学校生活、将来にも影響が…【#みんなのギモン】
■比較され…満足度が低くなること
鈴江アナウンサー 「次に、比較されることがこどもたちにどう影響するのか?」 「こどもの教育分野での調査、データ分析などを行うエビデンス共創機構代表理事の伊芸さんに、今回のアンケート結果を分析してもらいました」 「すると、親に比較された経験があるこどもは、家庭での満足度が低く悩みがあっても親に相談しない傾向がありました」 「また、学校での満足度も低く、学校に行きたくないと感じる傾向があることもわかりました」 刈川キャスター 「やはり、こどもの頃はコミュニティが家庭か学校か、なので、いかに家で相談したり甘えたりできるかというのが、学校での満足度にもつながるのですね」 森アナウンサー 「安心感かな」
■あらゆる生活面に影響も…
鈴江アナウンサー 「教育についてさまざまな研究データを分析する教育経済学者の中室さんは、こどもたちが『比較されたときに自信を失い、自分に満足がいかなくなってしまう。これが家庭や学校、あらゆる生活面に影響しているのではないか』と分析していました」 「さらに、比較されて集団の中で(自分の)順位が低くなると、数年後の学力が下がったり、大人になった時の賃金が低かったりと、長期にわたって様々な影響があるという研究結果もありました」 「街の人たちにも、どんな時に比べることがあるのか聞いてみました」 主婦(40代)長女(22)二女(9) 「長女は、何も助言しなくてもできてしまうんですけど、二女の方はものすごい心配で…比べてしまいます」 ――お姉ちゃんと比べられちゃうことは? 二女(9) 「ひどい。がんばってるもん!!って思う時もあります」 双子(小6)の保護者 「双子なので成績の違いとか。バスケもやっているので、こっちはゴール決めたのに何であなたはゴール決めないの?とか…どっちもできてほしいので、つい期待して言ってしまいます」
■どうしてできない?と言われたら…
鈴江アナウンサー 「親としてはこどもに成長してもらいたい、やる気を出してもらいたいと思って、ついつい比較してしまうことあるのですが…」 「たのさん、こどもの立場からみるとどうですか?」 たのさん(小5) 「親はこういう思いで言ってくれているんだなと思うと嬉しいは嬉しいけど、でも言い方がいやです」 鈴江アナウンサー 「では、どんな言葉をかけたら、やる気が出ますか?」 たのさん(小5) 「アスリートの人とかがこういうことをやっているから、やってみたらとか言ってもらえたらやる気が出ます」 森アナウンサー 「ポジティブに声をかけるということか」 鈴江アナウンサー 「なるほど。なつきさんは、どう声をかけられたらやる気が出ますか?」 なつきさん(小5) 「これはできなかったけど、これはできたね、みたいに肯定的に言ってもらえるとやる気が出ます」