上地結衣、パリ・パラ金に暗雲 全仏テニス、まさかの早期敗退
車いすテニス女子の日本のエース上地結衣が5日、パリのローランギャロスで行われた全仏オープンのシングルス準々決勝に第2シードとして臨み、大谷桃子に7―6、5―7、4―6で逆転負けした。パリ・パラリンピックと同じ会場で「前哨戦」と位置付けた大会は不本意な早期敗退となった。 大谷とは試合前まで13勝1敗で、クレーコートでは3戦負けなしだった。第1セットを奪い、第2セットも4―0とリードしただけに「勝たないといけなかった。思うように体が動かなかった」と歯がゆそうに話した。 鋭いリターンに手を焼き、ダブルフォールトは相手の倍以上の11を数えた。ブレークは14度許し「精度の高い球を打たないといけなかった」と嘆いた。 2021年東京パラの決勝で苦杯をなめた第一人者のディーデ・デフロート(オランダ)と今大会の決勝で対戦し、悲願の金メダルに向けた予行演習とする青写真も崩れた。全仏でデフロート以外の選手に敗れるのは16年大会以来。「しっかり調整したい」と立て直しを誓った。