「安倍やめろ」✕「増税反対」〇、北海道警ヤジ排除事件、賠償確定でも残ったモヤモヤの正体
「国家賠償請求訴訟判決確定を受けての謝罪についてでありますが、原告及び弁護団から警察本部長宛てに謝罪を求める要請を受けたことは、ご指摘の通りでございます。道警察と致しましては、確定した判決に従い適切に対応して参ります。次に、再発防止についてでありますが、道警察と致しましては、このたびの判決内容を踏まえ、現場活動にあたる警察官が根拠法令に基づき与えられた権限を適切に行使できるよう、必要な指導・教養に努めて参ります。以上でございます」(伊藤泰充・警察本部長) 謝罪をするかどうか、検証をするかしないか、再発防止策を定めるか否か、いずれもイエス・ノーで答えられる問いをことごとく無視した抽象的な答弁。噛み合わないやり取りに丸山議員は再質問、再々質問を重ねざるを得なくなったが、これらに対する答弁も先述の各発言の繰り返しとなり、とりわけ3度に及んだ知事答弁は3度ともほぼ同じ文言に終わった。危ぶまれる「慰謝料払いました、はい終わり」が、現実のものになりつつある。 5年強に及ぶ争いを終えた原告たちは、今も声を上げることをやめようとしない。不条理なことに、声を上げれば上げるほど「モヤモヤ」は増えていくようだが。 ※元原告や支援者らで作る『ヤジポイの会』の公式サイトで、判決確定後のコメントなどを公開中。