おねんどお姉さん・岡田ひとみ(43)「おばあちゃんになっても“ねんドル”で」20年以上活動を続ける今の夢明かす
── お話を伺っていると、そのバイタリティに驚きます。その原動力はどこにあるんでしょうか。 岡田さん:本当にこの仕事が好きなのと、夢が叶っている最中なので嬉しくてしょうがないんですよね。あとは子どもたちが大好きなので、「子どもを楽しませたい」という思いがブレない大きな軸になっていて。その軸があれば、なんでもできる!って感じです。 ── もともと積極的な性格だったのですか? 岡田さん:自分の意見も言うのが得意なタイプではなかったかも。好きなことだからっていうのはあるかもしれないですね。あとは、回を重ねるごとにだんだん自信がつきました。今でも自信のないことはたくさんあって、自分のふがいなさに落ち込むことはあるんです。でも、だからこそ「もっとやろう」というモチベーションになっています。
海外に行くのも、じっとしていられないから。「もっと自分の力をつけたい」と経験を重ねてきたことで、だんだん自信につながりました。英語がそれほど得意ではないので、初めての海外でのレッスンでは緊張で声が震えてしまったんですけど…。でも、海外で私のことを知らない人たちの前でレッスンしても、必ず子どもたちが楽しんでくれる、とわかったので、堂々とできるようになったのかもしれません。 ── これからの夢や目標はありますか。
岡田さん:日本でも教室にまだ行けていない地域もあるので、たくさんの子どもに会って、直接ねんどを教えたいですね。世界の子どもたちにもたくさん会いたいし、日本の子どもと世界の子どもを繋ぐような企画もできたらいいなと思っています。 自分のねんど作品も、上手に作るというより、人の心に届く作品を作っていきたいです。「何かを作ろう」と意気込むだけでは、いい作品は生まれないんです。いろんなところに行ったり、人と出会ったりするなかで生まれるんですよね。
日々出会う素敵なことや、素敵じゃないこと。そのどちらもねんどでも表現できたらと思っています。例えば最近よく、カビたパンとか、溶けて落としちゃったアイスクリームとか、しなびた野菜とかを作ったりするんです。そういう誰もが経験しがちな失敗も、作品として残せたらいいな、と思っています。 ── 岡田さんはいつまで「ねんドル」を続けたいですか? 岡田さん:「ねんドル」を始めた当初から「おばあちゃんになってもねんドルでいたいな」って思っていました。着る衣装は変わったとしても、人が見て楽しくなるような衣装を着たりしながら、エンターテイメントができるねんドルでいたいな、と。