名将も認める実力…久保建英に96億円「高くない」 番記者が移籍に太鼓判「相性はいい」【現地発コラム】
久保のアトレティコ移籍報道は初耳も…番記者「スタメンを張れる」
久保建英の去就報道はもはや毎年の恒例行事と化している。その理由はもちろん、彼が年々パフォーマンスを高め、優れた結果を残し続けているからだ。以前から移籍先の候補としてリバプールを筆頭としたプレミアリーグの名前が出ているなか、最近日本では「アトレティコ・マドリードのディエゴ・パブロ・シメオネ監督が久保を欲している」というスペインメディア発のニュースが頻繁に取り上げられている。 【実際の映像】小野伸二が驚愕「何だ、今の」…久保建英の“異次元スルーパス” シメオネはレアル・ソシエダと対戦するたびに久保への警戒を口にし、ピッチで対策を施しているので、その実力を認めているのは間違いないだろう。そのため自分の指揮下に置きたいと考える可能性は十分あり、「久保獲得を希望」という報道は現実味のある話なのかもしれない。 しかし、実際にレアレ・アレーナで試合日にクラブの番記者やサポーターにその報道について確認してみると、アトレティコのホームスタジアムの時と同じように、話を聞いた限りでは誰も知らなかった。 スペインのラジオ局「オンダ・セロ」でUEFAヨーロッパリーグ(EL)リーグフェーズ第6節ディナモ・キエフ戦(3-0)の実況を務めた、クラブの番記者を務めるイニゴ・タベルナ記者もその1人。「リバプールやほかのプレミアクラブの話は聞いたことがあるが、アトレティコが狙っているという報道は初耳だ。そのニュースを流しているメディアは『エル・パイス』紙や『マルカ』紙などとは違って信頼度が低い」と一蹴した。 しかし久保のプレーを日々目の当たりにしているタベルナ記者はその実力を大いに買っており、何よりもフィジカルやハードワークを優先するシメオネの下でも十分できると考えている。 「久保は守備において多くのボールを争って奪い、リトリートもやるハードワーカーなので、おそらくシメオネのサッカーにも上手くハマるはずだ。彼はクラック(名手)で、どんなチームでもレギュラーになれるポテンシャルがある。もちろんアトレティコでもスタメンを張れると思うし、アントワーヌ・グリーズマンやフリアン・アルバレス、かつての同僚アレクサンデル・セルロートなどとの相性はいいと思う」とレギュラー獲りに太鼓判を押した。