「目標は球速158キロ」 プロ注目の知徳高校・小船投手 夏の全国高校野球選手権・静岡大会
球速にこだわりたい
きっかけをつかんだ小船投手は、以後急成長。当時、135キロ前後だったストレートは、ウェイトトレーニングを始めたことも相まって、2年の春に142キロ、夏には146キロ、そして秋には150キロを記録するなど、みるみるその球速を上げていきました。 小船投手:「夏までに最低でも155以上で、目標的には158キロ投げられるように。」 小船投手が、球速を上げるために取り組んでいるのは、ウェイトトレーニングだけではありません。メディシンボールと呼ばれる、5㎏もある重いボールを使い、ボールへの力の伝え方を学ぶトレーニング。 また、投球フォームにも、意識するポイントがあるといいます。 小船投手:「足を上げた時に、腕をおろす。自分のリズムも取りやすくなりますし、腕の振りも大きく使える。胸を、すぐホームに向けない。最初から(胸を)開いていくと、リリースの時には、回転しきったところなので、腕の力しか使えない。」 プロの投球フォームを研究することも欠かしません。 小船投手:「大谷翔平選手だったり、佐々木朗希選手だったり、参考にしているのは、だいたい体の大きい選手ではありますね。」 でも、どうしてそこまで球速を上げることにこだわるのでしょう? 小船投手:「身長がある分、球速を出せるとは思うので、こだわりたい。」 小船投手は、球速を追求することが、身長198センチという、その恵まれた体を活かす、最善の方法だと考えたんです。 最初の取材から2週間。知徳高校のブルペンには小船投手の姿が… 笹村:「現在、実戦形式の練習を行っているんですが、小船選手がマウンドに上がりました!」 笹村:「何割くらいの力で今日は投げましたか?」 小船投手:「8割近くくらいで投げました(監督に)球もいい』って言われましたし、いいかんじに仕上がってると思います。」 そして、16日、全国制覇の経験もある強豪・埼玉の花咲徳栄と、練習試合を行いました。 しかし、初回にいきなり3点を失うなど、リズムに乗れず。加えてこの日は、制球も定まりません。結局、4回を投げ6失点。チームも2-11と大差をつけられ敗戦となったものの、強豪相手に貴重な経験を積むことができました。 笹村:「どうして甲子園に行きたい?」 小船投手:「もっと高校で野球したいっていう、長く野球をしたいっていう、気持ちが強いのと、初鹿先生であったり、まわりの人を甲子園に連れて行ってあげたいです。」