「目標は球速158キロ」 プロ注目の知徳高校・小船投手 夏の全国高校野球選手権・静岡大会
中学時代はチームで4番手のピッチャー
選手たちは寮に戻るとすぐ夕食。ご飯が足りなくなることも、しばしばだとか。 笹村:「どういう食べ物が好きですか?」 小船投手:「自分は、ラーメンが好きです。どら焼きですね。」 笹村:「甘いもの好きなんですね?」 小船投手:「好きです。」 笹村:「意外」 笹村:「好きな芸能人とかいるんですか?」 小船投手:「オレは浜辺美波さん。」 笹村:「可愛いですよね。」 小船投手:「ちなみに穂坂は誰が好きなの?」 穂坂選手:「えっ、いいですか?」 チームメイト:「(小声で)笹村さん笹村さん…」 穂坂選手:「あっ、笹村さんです。ずっとファンで…」 笹村:「ホントに?私、圧で言わせたかんじになっちゃってません?」 笹村:「小船選手はどうですか?」 後輩:「とても憧れてる先輩です。」 チームメイト:「翼は、日常生活はマイペースで、ゆったりしてるんですけど、野球になったらスイッチ入ってやってくれる存在なので、頼もしいですね。」 笹村:「普段、マイペースなんですね?」 チームメイト:「マイペースです」「守ってて、背中がでかい、身長もでかいけど」「頼もしいね。」 出生時の体重は4692㌘と、生まれた時からビッグサイズだった小船投手。6つ上のお兄さんの影響で、5才の頃、野球を始めました。 小船投手は、その後も順調に成長し、小学校で170センチ、中学を卒業する頃には190センチに。ただ、その頃から今のように注目されていたわけではなかったんです。 小船投手:「中学生の頃はあまり試合に出てなかったので…あの時は(チームで)4番手くらい(のピッチャー)ですね。」 プロのスカウトからも注目される小船投手ですが、中学時代は、チームで4番手のピッチャー。しかし、その心が折れることはありませんでした。 小船投手:「(中学時代の)監督から、『まだ体もできてないし、まだ伸びるところはたくさんあるから、あきらめず頑張りなさい。』みたいな風に言われた覚えはあります。 そして、兄が通っていたことが決め手となり、知徳高校に入学。入学した頃は、大きな体以外、特に目立つ存在ではありませんでした。しかし… 初鹿監督:「入学して(小船投手が)やり始めたら、(当時は)130キロ出てなかったですね。最初の頃、ストライク入らなくて、相手チームにも迷惑かけちゃって。1イニングで7点くらい取られちゃって…もう全然ダメだなって。」 初鹿監督:「1年秋の県大会の初戦、先発させたんですね。そしたら、無四球で完封しました。急に8月の後半くらいから良くなり始めて…。そしたらあれよあれよと、ベスト4までいっちゃって。なんとなく、バランスが整ったのかなと。投げ方というか、自分なりにしっくりくる投げ方になったんじゃないですかね。」 小船投手:「(1年秋の県大会)川根高校戦から、その時が初めての完封勝利だったんですけど、その時くらいから、アウトコースの真っ直ぐが決まりだしてきて…」