発表前の新型「ミニジョン・クーパー・ワークスPRO」も参戦! ニュル24時間の給油はセルフスタンドと同じでびっくり【みどり独乙通信】
給油方法はなんとセルフスタンドと同じ
さてさて、23クラス・約130台ものマシンが参戦したニュルブルクリンク24時間レースですが、じつにユニークなのが給油方法です。なんと、ほかのサーキットにはない「ど普通」なのです。そう、私たちが普段セルフ式のガソリンスタンドで給油するのとほぼ同じ! フランス「TOTAL」のスーパープラス(日本のハイオクに相当)98オクタンを給油しますが、よくレースシーンで見かけるレーシングカー用の給油ノズルではなく、量販車と同じ形態なんですよ。各給油装置は常時オフィシャルの方がチェックし、何号車がいつ、何L給油したかを紙に記載します。このあたりは恐らく第1回大会から変わらぬアナログ方式なのではないでしょうか。これもニュルの人間味のあるところで私は好きですけどね。 ずいぶん前はレーシングカー専用の給油タンクを使用していた記憶があります。以前はGT3マシンのピットストップに時間制限はなく、その速さを競っていましたが、いまは全クラスで周回数によってピットに留まらなければならない時間が決まっています。複数台が同時にピットインをして給油の奪い合い、というのもなくなりましたし、同じピットのチーム同士がうまく給油のタイミングを話し合っているのもあるでしょうね。 雨、濃霧、ちょっとだけ晴れ、強風、低気温と、6月なのにとんでもない「ニュルウェザー」に翻弄された2024年のニュルブルクリンク24時間レースで、詰めかけたファンも大変だったと思いますが、あらためて24万人という数字には驚きです。2025年はもうちょっと良いお天気であってほしいですね。
池ノ内みどり
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