福島・川俣町とコスキン市、姉妹都市に 藤原町長「地球半周分の友情育む」
福島県川俣町は19日、アルゼンチン・コスキン市と姉妹都市協定を締結した。締結式は東京都の在日アルゼンチン大使館で行われ、地球の裏側に位置する同市とオンラインでつなぎ、協定書を交わした。町は、世界的なフォルクローレの音楽祭「コスキンフェスティバル」を模したイベント「コスキン・エン・ハポン」を50年近くにわたり開催。両市町のさらなる発展と相互交流のため、昨秋ごろから締結に向けた準備を進めていた。 協定内容は全10項目。両国でのコスキンフェスティバルの永続的な開催と発展に向けた両市町のさらなる友好関係の構築をはじめ、文化、芸術、教育、観光を中心とした諸分野の交流が規定された。締結に尽力したエドゥアルド・テンポーネ駐日アルゼンチン大使は「音楽教育や郷土料理の交流など具体的に取り組みたい」と話した。 式では、川俣町の藤原一二町長とコスキン市のラウル・カルディナリ市長が協定書に署名した。カルディナリ市長は「文化的な個性への尊重を共有し、未来へ伝える重要な架け橋になる」と述べた。藤原町長は「川俣町は大きな喜びに包まれている。これをスタートとし、地球半周分の友情を育んでいきたい。ビバ、コスキン! ビバ、川俣!」と締めくくった。
福島民友新聞社