日本株は大幅反発、円高圧力後退で心理改善-輸出や半導体関連に買い
(ブルームバーグ): 26日の東京株式相場は大幅反発し、日経平均株価の上げ幅は一時900円を超えた。為替市場で円がドルに対して下落し、過度な円高圧力の後退で投資家心理が改善している。電機や機械株など輸出セクターが高い。
日立製作所が4.3%値上がりしてTOPIXの上昇に最も寄与している。指数を構成する2129銘柄のうち上昇は1741、下落は295。
為替市場の円相場は1ドル=144円台後半と4日以来の安値圏で推移している。インベスコ・アセット・マネジメントの木下智夫グローバル・マーケット・ストラテジストは、きょうは円安が日本株に買いを入れる好材料とみられていると指摘した。
米半導体メモリーメーカーのマイクロン・テクノロジーが人工知能(AI)関連機器の需要を追い風に強気の業績見通しを公表し、東京市場でも東京エレクトロンや日本マイクロニクスなど半導体関連銘柄が軒並み買われている。業種別では情報・通信も高い。
27日には自民党総裁選が控える。インベスコの木下氏は、足元では日本と米国の金利差が為替レートに最も大きな影響を与える要因で、市場はかなりセンシティブになっているとし、投資家は候補者の発言に注目していると述べた。
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--取材協力:岩井春翔.
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Aya Wagatsuma, Momoka Yokoyama