【オリックス】紅林弘太郎が26年WBCで世界にリベンジの誓い…地元・静岡で少年野球教室
藤枝市出身のオリックス・紅林弘太郎内野手(22)=駿河総合高出=が22日、島田球場で行われた少年野球教室にチームメートの宮城大弥投手(23)、日本ハム・金子千尋コーチ(41)と参加した。11月には侍ジャパンの一員としてプレミア12に出場。決勝で敗れた悔しさを胸に、26年開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への誓いを立てた。 **** 球場がある島田市の隣で生まれ育っただけに、紅林の人気は圧倒的だった。地元の小・中学生約150人が参加した野球教室を終えると、グラウンドで質問コーナーが始まった。昨年のWBC世界一メンバーの宮城、沢村賞投手の金子コーチよりも、22歳のスラッガーに質問が集中した。 「中学時代はどんなぐらいご飯を食べてましたか?」には「お米で言えば1日トータル6、7合」。「試合前に必ず食べるのは?」には「豚骨ラーメン」。驚きと笑いを誘ってから「侍ジャパンの相手で一番強かったのは?」には、「台湾にしか負けてないので台湾です」と気持ちを込めた。 3月の強化試合で侍ジャパン初出場を果たし、決勝で台湾に敗れた11月のプレミア12では打率2割7分8厘、5打点の成績を残した。「侍ジャパンは今年初めてでいい経験ができました。でも最後に負けたので、今までよりWBCに出たいと一つの目標になりました」。26年3月に行われる第6回大会を見据えた。 最近はオフになると静岡で野球教室に参加している。「(球団本拠地の)大阪より、子どもたちが知ってくれているのでやりやすいです」と照れ笑いを浮かべた。今月6日、右足楔状(けつじょう)骨骨片摘出手術を受けたが、順調に回復。来季は球団の遊撃手で2人目となる全試合フルイニング出場の目標を掲げている。「シーズンで結果を残して、また選ばれるように頑張ります」。プロ6年目で活躍した先には、連覇が懸かるWBCの大舞台が待っている。 (武田 泰淳) ◆静岡県勢選手とWBC 焼津市出身で静清高から大学、社会人を経て西武でプレーしていた下手投げの牧田和久投手が、13年第3回、17年第4回と2大会連続でメンバー入り。第4回大会では、同市出身で静岡高OBの日本ハム・増井浩俊投手も選出され、ともにリリーフを任された。
報知新聞社