【カスタム車紹介】ノーブレスト Z900RS(カワサキ Z900RS)独自の存在感を大事にRCMコンセプトでまとめた第2形態
水冷ZたるZ900RSの機能と“らしさ”を高めていく
コンプリートカスタムのRCM(Radical Construction Manufacture)を製作するACサンクチュアリー。その母体で、ナイトロレーシングブランドやスカルプチャーブランドなど多くのパーツを開発・販売するノーブレスト。このZ900RSはRCM-632というシリアルナンバーが付く車両としてACサンクチュアリーでコンプリート製作されるとともに、ノーブレストZ900RSパーツの最新デモ仕様車となっている。 【写真はこちら】ノーブレストがカスタムした「Z900RS」の全体・各部 「現行のネイキッドモデルという素性のZ900RSを“現代の水冷Z”と捉え、カスタムしつつ全体のバランスをきちんと取ることを主に製作しています。空冷Zやニンジャで行うような大手術は施さないのですが、コンプリートのRCMとして存在感を高めながら、使うパーツも含めてデコレーションではなくハードカスタムを意識してます」とサンクチュアリー/ノーブレスト同社代表の中村さん。 オーリンズ倒立フォークをZ900RSにボルトオンで、車体姿勢も適正化してセットできる「Z900RSオーリンズ倒立E×Mパッケージ」やスカルプチャー「Z900RS専用 ボルトオン ワイドスイングアーム」に「ナイトロレーシング Z900RS ダウンチューブKIT」。「Z900RSバックステップキット」や「Z900RS 4in1“ウェルド”クラフトチタン3Dマフラー」、「Z900RS ラウンドタイプ ワイド ラジエーターKIT」、O・Zレーシング・GASS RS-Aアルミ鍛造ホイールはひと足先に“Z900RSカスタム・第1段階”のパーツとして展開していた。今回(’24年春時点)はその先の“第2段階”のひとつめのパーツとして送り出されたサブフレーム(「ナイトロレーシング Z900RS ダウンチューブ専用サブフレーム」)が俄然注目だ。 「ノーブレストのパーツは社内企画から3Dでの図面製作、試作。次いで車両へのテスト装着を経て調整、市販という段階を経ますが、必ず機能を持たせるように考えています。このサブフレームは前後エンジンマウントを連結するデザインでマウント剛性、そしてフレーム剛性を高めます。でも固くすることで車両が扱いにくいとかライダーが疲れるようなネガがないよう、適度に上げる作りにする。スイングアーム下側にスタビを加えたのは機能として十分なものを持ったスイングアームに、ルックス面での全体のボリューム感を調整するため。E×Mパッケージも車体姿勢を考えてステムを作っていますが、このパッケージも今後は使い方によるフロントフォークのバネレート変更も加えていいかと考えています。パーツ構想はまだあるので、進めていきます」と中村さんの考えは続く。 Z900RSの存在感を高めるRCMならではの流儀が反映されている作り。パーツの使い方やまとめ方の参考にもなるわけだ。
ヘリテイジ&レジェンズ編集部