「ウルトラ音楽の父」冬木透さん死去、89歳 セブンなど作曲
「ウルトラセブン」などの作曲家で、エリザベト音楽短期大(現エリザベト音楽大)1期生の冬木透(ふゆき・とおる=本名蒔田尚昊=まいた・しょうこう)さんが26日、誤えん性肺炎のため東京都内で死去した。89歳。告別式は近親者で行った。 【画像】笑顔でインタビューに答える冬木透さん 旧満州(中国東北部)生まれ。1949年に帰国し、母の故郷広島県八重町(現北広島町)で暮らした。広島市内へ転居後、観音高を経て52年に開学した同短期大作曲科に入学。宗教音楽専攻科を修了した。 56年、TBSの前身であるラジオ東京に入社し、「鞍馬天狗」などを担当する傍ら、国立音楽大に編入。退社後、初期ウルトラマンシリーズや、NHKの連続テレビ小説「鳩子の海」の音楽を手掛けた。桐朋学園大で33年間、後進の育成にも尽力した。 ノートルダム清心中・高(広島市西区)の校歌はエリザベト在学中の作。合唱曲や宗教曲も多数作曲した。エリザベト音楽大の川野祐二学長は「多分野で活躍された、本学出身の有名作曲家。同窓会にもよく来ていただいた」と悼んだ。
中国新聞社