阪神優勝、二塁手転向の中野「コンバートされて良かった」 「アレ」のキーマンに聞く(4)
プロ野球阪神の18年ぶりリーグ優勝を振り返るインタビュー。シリーズ4回目はプロ3年目で遊撃手から二塁手へ転向し、2番打者に定着した中野拓夢内野手。3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)にも出場した。(共同=松澤勇人) ―2番打者の役割についてどう考えていますか。 「クリーンアップにいい形でつなぐことが仕事だと思っていますし、8番の木浪(聖也)さんからチャンスで回ってくることも多かったので、つなぐ場面はつなぐ、かえす場面はかえす。その二つの役割がしっかりできたかなと思っています」 ―近本光司選手との1、2番コンビはどうですか。 「(近本が)塁に出る機会が非常に多いので、ランナーがいる状況でのバッティングが多かったです。近本さんといろいろと話していきながら、この投手は走れるとか走れないとか、しっかり意思疎通ができていると思います」 ―目標とする選手はいますか。
「バッティングに関して言うと、WBCの時にソフトバンクの近藤(健介)さんの印象がすごく強かったので、そういう2番バッターになりたいなと思っています」 ―二塁にコンバートされるとき不安があったと話していましたが、転向して良かったですか。 「守備に関しても、バッティングに関しても、去年より良くなってると思いますし、コンバートされて良かったなと思っています。任されたところでやるのがプロだと思いますし、すぐ気持ちを切り替えてセカンドの練習をすることができました」 ―成功の要因はどのようなところにあったのでしょうか。 「ショートだったらどうしても(捕球する前に)投げることを考えてしまったりして、簡単なミスが多かったんですけど、セカンドになったら投げる距離が近い分、捕ることに100パーセントに近いぐらい集中できるので、そこが違いかなと思っています」 ―打撃にもいい影響が出ましたか。