サバレンカがWTAファイナルズ予選2連勝で4強入り。年間女王争いも大詰め【テニス】
サバレンカ、あと1勝で初の年間女王に
現地11月4日、女子ツアー最終戦「WTAファイナルズ・リヤド」(サウジアラビア・リヤド)の予選ラウンド第2戦が行われ、アリーナ・サバレンカ(世界ランク1位)がジャスミン・パオリーニ(イタリア/同4位)を6-3、7-5で破り、準決勝進出を確定。また、同大会であと1勝すれば、キャリアを通じて初めて世界ランク1位でシーズンを終えることとなる。 【動画】サバレンカ、パオリーニとの激しい打ち合いを制して年間女王に前進 マッチハイライト 今シーズン、全豪オープン連覇という最高の形でスタートを切ったサバレンカは、8月のWTA1000シンシナティ、全米オープン、WTA1000武漢でタイトルを獲得し、後半戦で絶好調。調子を維持したままツアー最終戦を迎え、4度目の出場で初優勝を狙う。 今季の年間ランキング上位8名のみが出場できる今大会は、4名ずつに分かれて予選ラウンドを行い、各グループ上位2名が準決勝に進む。 第1シードのサバレンカは、第1戦でジェン・チンウェン(中国/同7位)に1度もサービスブレークを許さずに6-3、6-4で勝利。第2戦で全仏オープン準優勝のパオリーニと対戦した。 試合開始から4ゲームを奪って試合の主導権を握ったサバレンカ。ブレークを1つ返されたが、6-3で第1セットを奪う。トップ選手が集うWTAファイナルズ。パオリーニも第2セットでは挽回し、激しい打ち合いとなった。それでも、サバレンカがアグレッシブなプレーでセット終盤のチャンスを生かしてストレート勝ち。この勝利により、サバレンカはパープル・グループで2勝0敗となり、ジェンがエレナ・リバキナ(カザフスタン/同5位)に勝利したことで、予選残り1試合を残して準決勝進出を決めた。 試合後にサバレンカは、「タフな試合だった。彼女(パオリーニ)は素晴らしい選手。サーブも動きも良かった。この勝利に満足している。ストレートで終えることができてうれしい」と試合を振り返った。 また、今大会前に1年ぶりに世界1位に返り咲いたことについてチームに感謝。「誇りに思うわ。自分だけでなく、チームも含めて。いろいろなことを乗り越えることができた。世界1位になれたのは、チームワークのおかげで私だけの力じゃない。誰も見ていない裏方の仕事だけど、私のためにたくさんのことをしてくれる。史上最高のチームと呼ばれるにふさわしい」と述べた。 昨年も世界1位でツアー最終戦を迎えたもののベスト4に終わり、優勝したイガ・シフィオンテク(ポーランド/同1位)に抜かれて2位でシーズンを終了。悔しい思いを味わっただけに、「今年を1位で終えることが目標だといつも言ってきた。できることはすべてやる」と今大会にかける意気込みも強い。 そして、この日の勝利で年間1位にも王手。予選ラウンドと準決勝のどちらかで勝利するか、あるいは世界2位のシフィオンテクが1敗でもすれば、栄誉ある年間女王の座を手中に収めることとなる。すでに準決勝進出を決めて気が抜けてもおかしくない状況だが、「可能な限りのポイントを獲得したい。それが私の今のモチベーション」と一戦ずつ大事にしていきたいとした。 ◆パープル・グループ アリーナ・サバレンカ(2勝0敗) ジャスミン・パオリーニ(1勝1敗) ジェン・チンウェン(1勝1敗) エレナ・リバキナ(0勝2敗) ◆オレンジ・グループ ココ・ガウフ(1勝0敗) イガ・シフィオンテク(1勝0敗) バルボラ・クレイチコワ(0勝1敗) ジェシカ・ペグラ(0勝1敗)
Tennis Classic 編集部