だから厳しい仕事もやり遂げられる…2万人を面接した社長が見いだした「成果を生みだす人材」に共通する"ある能力"
■継続力が身につくまでは低い目標から始めてみる 継続したいと思っても三日坊主でやめてしまう。やろうと思って始めてもなかなか続けることができない。 そんな人は「目標を低く設定」してみよう。 本来なら「高い目標を設定し、頑張って頑張ってそれを乗り越えることがいいことだ」と思うかもしれない。ただ、継続力がまだまだ足りない人がいきなり高い目標設定しても、それは「高い壁」にしかならない。やるべき課題が多すぎて、きつくなる。結果、やめてしまうのがオチだ。 大きな目標設定をして達成できるに越したことはない。でも、まずは小さな目標設定でいいので「続けるための癖」をつけることから始めてみよう。 ■頑張っても数字につながらないと自信がなくなる 新社会人時代の僕はまさにそれ。とにかく成果が出なかった。同期入社が25名いたなかで、1年目の営業成績がダントツで最下位だった僕。周りのメンバーは高い売上目標をどんどんクリアし、確実に成果につなげていた。 僕も負けじと、売上目標や商談件数など高い目標設定をして挑んだ。でも、実績も能力も足りない僕に、その高い目標をクリアするための行動ができるわけがない。いくら頑張っても、数字につなげることはまったくできなかった。 数字につながらないと、自信もどんどんなくなっていく。商談でも自信のなさが浮きぼりになる。通常なら決められる契約も決まらなくなった。そんな悪循環な状況から脱出することができたのが「小さな目標設定」である。 ■できないことができるようになるのは面白い まずは「自分が今できるちょっと上のレベル」まで目標設定を落としてみた。売上目標や商談件数は、僕にはまだまだハードルが高すぎる目標だ。 1時間に15本電話営業していたのを、16本にしてみよう。 「朝8時の出社」を、「朝7時55分の出社」に変えてみよう。 毎日5分だけ営業ロープレを聞いてもらおう。 このくらいの目標設定からスタートしてみた。目標が高くないから、短時間でクリアできる。クリアしたらその次は「クリアした目標よりちょっと上の目標」を設定してみる。 できないことができるようになるのはオモシロイ。オモシロイから「さらに頑張ろう」と思える。「さらに頑張ろう」と思えるから、継続できる。「継続できない大きな目標」をいつまでも掲げているよりも、「ちょっと頑張ればクリアできる小さな目標」を設定しよう。そうしてコツコツとレベルアップしていくほうが、はるかに簡単なのである。 ---------- 西崎 康平(にしざき・こうへい) トゥモローゲート代表取締役 1982年4月2日生まれ、福岡県出身。新卒で人材コンサル会社に入社し、25歳で執行役員を経て、2010年にトゥモローゲート株式会社を設立。同社代表取締役・最高経営責任者に就任。第91回毎日広告デザイン賞部門賞、第44回日本BtoB広告賞金賞(企業PRの部)を受賞。著書に『レベルゼロ 自分を超え続ける「仕事の教科書」』(KADOKAWA)がある。TikTok ----------
トゥモローゲート代表取締役 西崎 康平