スポーツマンシップ 審判が認めず、4時間29分死闘の終盤にミニドラマ<全仏オープン>
全仏オープン
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は1日、男子シングルス3回戦が行われ、第1シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第30シードのL・ムセッティ(イタリア)を7-5, 6-7 (6-8), 2-6, 6-3, 6-0のフルセットで破り、15年連続18度目のベスト16進出を果たした。この試合のファイナルセットでムセッティがスポーツマンシップをみせたものの、主審に認められない場面があった。 【動画】ジョコビッチvsムセッティ 4時間29分死闘のハイライト! 大会2連覇と4度目の優勝を狙う世界ランク1位のジョコビッチ。今大会は1回戦でワイルドカード(主催者推薦)で出場した世界ランク142位のPH・エルベール(フランス)、2回戦で同63位のR・カルバレス バエナ(スペイン)を下し3回戦進出を決めた。 迎えた3回戦、第1セットを先取したジョコビッチだが第2セットをタイブレークの末に取られると勢いに乗るムセッティに第3セットも獲得されセットカウント1-2と逆転を許す。後がないジョコビッチだが第4セットでは1度のブレークを許すも自身は3度のブレークに成功し2セットオールに追いつく。 迎えたファイナルセット、精彩を欠くムセッティに対しジョコビッチは安定したプレーを披露し1ゲームもとられず。最後は強烈なリターンエースを決め、4時間29分の死闘を制した。 現地1日の23時半ごろに開始した同試合は4時間29分に及び、2日の午前3時に終了する深夜の死闘となった。 この試合のファイナルセット、ジョコビッチのサービスゲームとなった第5ゲームの1ポイント目で、ジョコビッチはこの試合2度目タイムバイオレーションを取られファーストサービスを失いこのポイントはセカンドサービスからとなった。 ここで対戦相手のムセッティは主審に対しジョコビッチにファーストサービスを与えてもいいとスポーツマンシップをみせた。しかし主審はこれを認めず。結局、このポイントはセカンドサービスからとなっている。 死闘を制したジョコビッチは4回戦で、第23シードのF・セルンドロ(アルゼンチン)と対戦する。セルンドロは3回戦で第14シードのT・ポール(アメリカ)を下しての勝ち上がり。
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