日本冶金の微粒フェロニッケルスラグ、JISに制定。新用途での活用推進
日本冶金工業は21日、大江山製造所(京都府宮津市)で生産する微粒フェロニッケルスラグ(製品名・ナスファインサンド)が20日付で日本産業規格(JIS)に制定されたと発表した。軟弱地盤の改良など新たな用途での微粒フェロニッケルスラグの活用を推進すべく、新市場創造型標準化制度を活用して、品質や試験方法などについてJIS(A5016)が制定された。微粒フェロニッケルスラグの品質に対する信頼性が高まり、公共工事での普及など新市場創出や資源の有効活用が進むと期待される。 フェロニッケル製錬の副産物として発生するスラグはコンクリートの骨材などに広く利用されるが、粒度が細かい微粒スラグは用途が埋め戻し材料に限定されていた。日本冶金工業は前田建設工業などと共同で、汎用土工機械で踏み固めるだけで即時に重機の走行基盤を造成でき、軟弱地盤を改良する土工用リサイクル材料としての有効性を実証してきた。