【プレビュー】CL目指すモッタ率いるボローニャ、トップ10入り狙うモンツァと新進気鋭指揮官対決へ | セリエA
2023-24シーズンのセリエA第32節が日本時間12日から16日に開催。今節の注目試合を紹介する。 ラツィオvsサレルニターナ イゴール・トゥドール新監督の下でチャンスを得ている鎌田大地。現状でトップ下のファーストチョイスとして評価されており、かかっている期待は決して小さくない。献身的に攻守に走れる鎌田のプレースタイルは新生ラツィオにとって欠かせないものとなっている。 とはいえ、まだ目に見える結果を残せておらず、あくまで「お試し期間」に過ぎない。シーズン残り8試合で結果を出すことが鎌田の今後につながるだろう。ラツィオ退団が濃厚とされる中、チャンスを結果で応えていくことが鎌田にとって活きる道となる。また、ラツィオが2シーズン連続のチャンピオンズリーグ出場権を確保するためにも、ホームで勝ち点を取りこぼせないところだ。 トリノvsユヴェントス トリノダービーとして両者が激突。現在、ユヴェントスはダービーで17試合無敗、トリノとのアウェー戦でもリーグ戦15試合すべてで得点を挙げている。 一方、ホームで迎えるトリノは現在9位。その躍進を支えているのがホームでの10回のクリーンシート。特にスタディオ・オリンピコ・グランデでは手強く、クラブ史上初となるトップリーグでの11試合連続完封を目指し、今シーズンのリーグ戦15試合でホームでの敗戦はわずか2試合と、グラナータは最も苦手とするライバルを挫きたいと考えているのかもしれない。 ボローニャvsモンツァ 欧州カップ戦出場権獲得に向けて前進を続けるボローニャ。モンツァをスタディオ・ダッラーラに迎える。初のトップ10入りを目指すアウェイチームを迎え撃つ中、2人の高評価監督が直接対決する。 リーグ戦9試合中8試合に勝利していたボローニャだが、前節は格下のフロジノーネにゴールレスドローに終わり、悔しい思いをした。チアゴ・モッタ率いるボローニャは現在、5位ローマとの勝ち点差をわずか3。彼のチームはダッララでのリーグ戦16試合で12勝2敗と、手ごわいホームでの成績で予想外の成功を収めている。 ジョシュア・ザークツィーとリッカルド・オルソリーニがセリエAで二桁得点を達成し、注目を集める一方で、ボローニャのディフェンス陣の耐久力もナポリ、ラツィオ、フィオレンティーナなどを抑える上で大きな役割を果たしている。本拠地でリーグ最多の10回のクリーンシートを達成し、1967年以来となる本拠地での11回のシャットアウト記録を目指している。 来月のトップハーフ入りを目標に掲げるモンツァは、2022年のセリエA初昇格後、瞬く間にイタリアサッカー界のトップクラスに定着した。デビューシーズン早々、ビアンコロッシのプリマヴェーラからパラシュートで加入したラファエレ・パッラディーノがトップチームの指揮を執り、それ以後の彼の成長ぶりは上位クラブからも注視されている。モッタの2年後輩に当たる39歳のパラディーノは先週末、ナポリに4-2で敗れた。とはいえ、ここ5試合で3敗を喫し、1試合平均2.2失点という不運に見舞われているモンツァにとって、厳しい戦いが続く中、これ以上の失点は許されない。
【関連記事】
- ●ユーヴェ戦に先発の鎌田大地を伊解説陣が絶賛!「カマダの偉大な試合。最高に気に入った」新生ラツィオの初陣を徹底分析…現地での評価は?
- ●ラツィオで不遇続いたMF鎌田大地に追い風か…トゥドル新監督が評価「私のカルチョに適している。私の大好きな才能を持っている」序列見直しも示唆「過去だけでは生きられない」
- ●ラツィオ、サッリ監督が鎌田大地に驚き「フィジカルパフォーマンスがものすごいレベル。長年指導してきてカンテだけ」
- ●「地獄の4日間」サッリ辞任を巡り“裏切り”疑惑のラツィオ暫定監督が真実を明かす…フロジノーネ戦の鎌田のライバルの評価は?
- ●15戦ぶり先発の鎌田大地は立場が一変?ラツィオ新監督が絶賛「ダイチは本当に重要な試合をした。模範的青年。頭も良い」イタリアの名物美女リポーターからも称賛の声