「世界の黒幕は…?」陰謀論をテーマにした映画(5)トランプ元大統領は何者か…「Qアノン」の正体は?
SNSの発達にともない、近年、世界を席巻している陰謀論。今回は、政府の陰謀や大統領暗殺、ロサンゼルスの闇の部分などを描く、陰謀論をテーマにした映画を5本セレクト。観たものを疑心暗鬼にさせ、イライラさせるが、最終的には爽快感すら感じさせる作品を集めた。今回は第5回。
『Qアノンの正体/Q: Into the Storm』(2021)
監督 カレン・ホーバック 出演者 カレン・ホーバック ジム・ワトキンス ロン・ワトキンス フレドリック・ブレンナン 【作品内容】 本作は、陰謀論を巡る政治運動「Q アノン」が、アメリカ国内で影響力を増していく過程を追った全6話のドキュメンタリー。監督は『Terms and Conditions May Apply』など、骨太のドキュメンタリーを手がけてきたカレン・ホーバックで、制作総指揮は、『メディア王 ~華麗なる一族~』などの作品で知られるアダムマッケイが手掛けている。 【注目ポイント】 ドナルド・トランプは、世界を牛耳る悪の秘密結社と密かに戦っているー。2017年から2020年にかけて「Q」というユーザーが、匿名掲示板・4chan と8chan に記入した一連の投稿。それ以来「Q」というアルファベットはヘイトと分断の象徴に変わりはじめるー。 「Q」はなぜ分断を煽るのか、そして「Q」の正体はー。本作では、この問題に迫るため初期から長時間の密着取材を敢行。8chanの管理人、ロン・ワトキンス氏や、2ちゃんねる創設者で実業家のひろゆき氏へのインタビューとアメリカの現代史を織り交ぜながら、テンポの良い編集でまとめている。 人間の不安に巣食い、人間の不安を煽る陰謀論。いつの時代も不可解なのは人間の心の中だということが分かるドキュメンタリーである。
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