小池百合子知事、都道電柱「この5年で3500本削減」と主張「都道電柱ゼロ」公約批判意識?
東京都の小池百合子知事は13日、国会内で開かれた「無電柱化を推進する市区町村会長の会」定期総会に出席し、無電柱化の推進の必要性を訴えた。 小池氏は国会議員時代から無電柱化問題に取り組み、都知事就任後の2017年に、都で都道府県初の無電柱化推進条例を制定した。小池氏が都知事転出後に、国でも無電柱化の推進に関する法律が成立している。 会合であいさつした小池氏は「日本の原風景と化している電柱の林を、なんとか道路の幅を広げベビーカーが通れるようにしたい」と主張。先日世界経済フォーラム(WEF)が発表した、世界の男女格差に関する「ジェンダーギャップ指数」の2024年版報告書で、日本が調査対象の146カ国中118位とG7で最下位だったことを念頭に「(女性活躍は)遅々として進んでいるが、これは無電柱化と同じ。日本の女性活躍と無電柱化率は、世界と比べると本当に少ない。そのためにも国や都道府県、市区町村と連携し、防災や住みやすい街づくりに向けてぜひみなさんとともに進めたい」と呼びかけた。 1月の能登半島地震にも触れながら「電柱が倒れていることで救急車や消防車、復旧の足がとられてしまう。(電柱がないことの)重要性に気付かれた方も多いと思う」とし「防災や、都民、国民の安全性を守っていくためにも心あわせができたら」とも訴えた。 一方、小池氏は、2016年の最初の都知事選に出馬する際に打ち出した「7つのゼロ」公約の中に「都道電柱ゼロ」を掲げたが、「ゼロ」が達成されていないと批判が根強い。今月7日の定例会見では「みなさんネガティブキャンペーンなのか、こればかりおっしゃる」と不満を述べつつ、首都高速中央環状線の内側エリアを指す「センター・コア・エリア」については「もう100%達成している」と反論していた。 この日は「都道電柱ゼロ」には直接触れず、「この5年で3500本ほど、都道では削減してきている」と主張した。