「光る君へ」倫子と道長に“幻”のシーン!黒木華が柄本佑と再びの夫婦役で「通じ合った瞬間」
ちなみに、倫子にとっての脅威はまひろのみならず、道長のもう一人の妻・源明子(瀧内公美)とは人知れず火花を散らす関係にある。第28回では、道長が明子の暮らす高松殿で倒れた際、道長の枕元で修羅場が展開された。倫子は高松殿に駆け付けると明子が握っていた道長の手を奪い取り、「うちでお倒れになればよいのに……」と言いつつ、努めて冷静な判断を下し「どうぞ“わが夫”をこちらで看病願いますね」と牽制した。二人の妻のバトルは視聴者の間でも「怖い」と話題沸騰だったが、柄本はこのシーンで黒木と瀧内が楽しそうに話し合っていたのが印象的だったとトークショーで明かしていた。柄本の枕元で果たしてどんな話し合いが展開されたのか……?
「倫子が明子から道長の手を奪うのは監督の案です(笑)。公美ちゃんとは“ほほえみ合う方が怖いよね”とか“わかりづらい女のバチバチの方が楽しいよね”みたいな話をしていた記憶がありますね(笑)。“ちょっとあんた!”みたいなあからさまにやり合う感じじゃなくて、“じと~っとした、いや~な感じ。それは、倫子の息子・田鶴(藤原頼通/三浦綺羅)と、明子の息子・巌君(藤原頼宗/渡邉斗翔)が帝に舞を披露し、巌君の舞が帝に絶賛され、明子が得意満面で倫子に会釈する場面も同様でした。本当はセリフがあったはずなんですけど、(倫子と明子の)距離も遠いし、見合うだけで“わかる”んじゃないかっていう話を監督とさせていただいたりもしましたね」
11月10日・第43回では、倫子が道長に心から愛する女性がいると疑い、苦しんだこともあったが今では気に留めていないといい「彰子が皇子を産み、その子が東宮となり、帝になられるやもしれぬのでございますよ。私の悩みなど吹き飛ぶぐらいのことを殿がしてくださった」と吹っ切れた様子だった。道長を支え、一族を盤石にすることを使命とする倫子だったが、果たして倫子は本当に納得しているのか? 残すところあと5回となったが、いち視聴者としては再びの“修羅場”を期待してしまう。(編集部・石井百合子)