子どもが学校で「節水」の授業を受けてきたので、私たちも一緒に水を大切に使うようにしています。水を「1日1リットル」節約したらどのくらい安くなるでしょうか?
水は生活に欠かせないものです。子どもが学校で学んだことをきっかけに、家族みんなで節水を意識するようになるのは、とても大切なことです。 本記事では、水の節約が光熱費にどの程度影響を与えるか解説します。1日1リットルの節水が家計にどれほどの効果をもたらすか、節水の実践方法やその効果を具体的に示し、日常生活での節約意識を高める提案を行います。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
1日1リットル節水するとどうなる?
東京都水道局によると、家庭での1日における水の使用量は1人あたり平均221リットル(令和3年度)程度です。水1リットルあたりの単価を0.24円とした場合、1人あたりの1日の水道代は約53円、1ヶ月で約1590円です。 1日1リットル節水した場合、1ヶ月で約7円の水道代が節約できます。1日1リットルの節水では大きな節約にはつながらないと感じるかもしれませんが、家族の一人ひとりがそれぞれ1リットルずつ節約すれば、節約できる金額も大きくなります。 また、生活の各シーンで節水を意識することで、1日あたりの節水量が大きくなります。洗濯や入浴、洗面、炊事など、生活のなかで水を使用する際に節水を意識することによって、一日の節水量が増加し、大きな節約へとつながるのです。 例えば、風呂の残り湯の再利用は節水につながります。約180リットルの残り湯のうち、半分を洗濯や掃除などに再利用した場合、約90リットルの節水になります。この場合、1日あたり約22円、1ヶ月あたり約650円も水道代を節約することが可能です。
節水のメリット
節水を意識して生活することで、次の通りさまざまなメリットが生まれます。 ・水道代が安くなる ・電気代が安くなる ・CO2削減につながる 節水によって得られる大きなメリットは、何といっても水道代が安くなることです。そのうえ、水道を利用するときはポンプが稼働しており、電気代が発生します。水道を利用する回数を減らすことによって、ポンプの稼働頻度が減少するため、電気代の節約にもつながります。 自身の生活費だけでなく、環境保全にも影響があります。上下水道の使用に関して、浄水・供給・下水処理などの工程ではエネルギーの消費によりCO2が排出されています。それぞれが節水を意識した生活を心掛けることによって、地域や国全体での水道にかかるエネルギー消費量およびCO2排出量が減少し、環境保全に役立つのです。