露ベルゴロド州でも1万人以上の住民が避難 ウクライナ軍の越境攻撃めぐり
ウクライナ軍によるロシア西部クルスク州への大規模な越境攻撃をめぐり、隣接するベルゴロド州でも1万人以上の住民が避難しました。越境攻撃の範囲が拡大している可能性があります。 ウクライナ軍が今月6日に始めたクルスク州への大規模な越境攻撃をめぐり、イギリスBBCは11日、ロシア領内で最大30キロ進軍したと伝えていて、両軍による激しい戦闘が続いているとみられます。 ロシアメディアによりますと、クルスク州に隣接するベルゴロド州の知事は12日、ウクライナ軍が国境付近で活動しているとして住民の避難を開始したと明らかにしました。 TASS通信は、地元当局者の話として、1万1000人の住民が避難したと伝えています。 プーチン政権は、すでにクルスク州に加え、隣接するベルゴロド、ブリャンスク両州で、「対テロ作戦」を開始したとしていて両軍の戦闘の範囲が拡大している可能性もあります。 こうした中、ウクライナ政府の高官がAFP通信に対し、今回の越境攻撃で、「ロシアの不安定化を狙っている」と語りました。 また、ロシア側はウクライナ軍が投入した兵力について、当初は最大1000人としていましたが、このウクライナ政府高官は、「数千人規模だ」と明かしています。