全国で増えるパーカー制服 ジェンダーや利き手にも対応 いまや個性を表現する手段に 中高生の制服事情
パーカー制服でより多彩に
また、全国的に導入する学校が増え始めているのが「パーカー制服」だ。仙台市にある仙台大学附属明成高校は3年前に導入。「デザインがかわいい」「伸縮性があり暖かい」と評判が良く、現在は生徒の2割が着用しているという。パーカーのほかにもセーターやベスト、カーディガン、女子生徒のスラックスなど、基本としているブレザーのスタイルに合わせると、何種類もの着こなしができるようになっている。 生徒指導の先生は、伝統的な制服に数多くのオプションをつけて、幅広く生徒の個性にあった制服をつくっていくことが大切と話し、伝統も大切にしつつ、生徒の自主性や表現を尊重していく方針だという。
制服で個性を表現する時代
世代によっては、個性を隠すものの象徴だった学校の制服。制服を着崩したり、改造したりすることで個性を表現する時代もあったが、今や制服はそのままでも個性を表現できるツールになりつつある。時代の価値観を取り入れ、変化する学校の制服。私服にはない価値があるからこそ、形を変えて選ばれ続けている。今から30年後、制服はどう変化しているのだろうか。
仙台放送