小池克臣が推す「予約困難予備軍」の焼肉店はここだ! 迷走期を脱却し、肉のクオリティを突き詰めた町田の名店
迷走期を脱却! 熱き店主が焼肉にかける思いとは?
店主・五十嵐勝弘さんの実家は、創業35年の町田の住宅街にあるファミリー的な焼肉店。幼少から遊びの延長で包丁を握り、厳しい父に頼まれ店を手伝うことをきっかけに、焼肉の面白さに興味を持った。
20代中盤まで役者を目指していたが、夢を追わずに焼肉の道で生きていく!と決め一念発起。実家の店は単価が約3,000円だが、もっといい肉を使用し、駅前で勝負したい!と2016年に30歳で自身の店を開業。当初はUSA産のタンを使い、当時流行っていた肉寿司や卵をつけて食べるすき焼きスタイルなどに手を染め、迷走。俺ダサい!と気づき、東京のいい店を見て独学で研究し、リニューアル。コロナ禍に訪れた、山形牛専門店「焼肉Hodori」の国産ハラミのおいしさに感動と衝撃を受け、開眼。影響を受け、生き方すらも変わったという。2022年2月に仕入れを大幅に変更。最高峰の国産牛を取り扱う田島健次商店へ辿りつけたことで、人生も店も一変する。無駄を削ぎ落とし、主に内臓系に力を入れてメニューを絞ることでクオリティをキープし、最大限のポテンシャルを発揮する。
小池さん「メニューに書かれた“焼肉は肉の芸術なり”という言葉に信念がこもっていて、内臓系は東京食肉市場の田島健次商店から、正肉は丸富商店からという仕入れにも、五十嵐さんのこだわりと気合いが感じられ惹かれました。友達が少ない、社会不適合者感っていう共通点もあり(笑)、だからすごく好きなのかも。自分が食べておいしいと感じる店の店主とは絶対的に話が合うし、感覚が合う。そういう人との会話は自分が気づかないことに気づくし、楽しいし、知識の幅も広がるんです。だから通ってしまうのかも。」
小池さんおすすめの「オーダー必須」のメニューとは?
上質な黒タンの3種盛りは、上から上タン(厚)、すじ(中)、並(薄)がラインアップ。極限希少部位であるタンを、部位の違いによって厚みを微調整し、奥深きバリエーションを楽しめる。小池さんが一口食して、思わず「むふふ」と笑みがこぼれる納得のクオリティがここにある。